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うつ病を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

社会生活を送るうえでは、悲しいことや不快な体験を完全に避けて通ることはできません。

そういった時に、人並みに悲しくなって気分が落ち込む、あるいはやる気が起こらなくなる状態になることは誰にでも経験されることですが、その症状の程度が仕事や日常生活に支障をきたすほど強くひどい様式で現れるのが「うつ病」の特徴と言えます。

そして、一般的にミネラル成分は主要な三大栄養素である炭水化物や脂質、そしてたんぱく質に加えてビタミンを含めた五大栄養素のひとつと言われており生体にとって重要な要素に位置づけられています。

我が国でも日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少なく、これまでにもマグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

また、近年では多種多様のミネラルを同時に効率よく簡便に補うことができるサプリメントという製品によってマグネシウム成分を摂取する人も数多く存在しています。

今回は、うつ病にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】うつ病とは?

うつ病とは、一言で言うと日常生活に強い影響が出るレベルで気分の落ち込みが続く、あるいは何事にも意欲や喜びを持つことができなくなる疾患です。

うつ病は遺伝性やストレス、薬の副作用、ホルモン分泌異常症など様々な要因が契機となり発病し、本邦の発症率は100人中およそ5人とされています。

うつ病は目に見える症状が少ないため気づきにくい病気であり、うつ病を患っている本人自身が自覚していないことも多いと認識されています。

うつ病の明確な発症メカニズムは現在でも詳細に解明されていませんが、本疾患は患者自身の性格、普段の生活環境、あるいは日常生活におけるストレスなどが絡み合って引き起こされるといわれています。

うつ病は、罹患した患者本人が悪いわけではなく、誰しもが発症する可能性がある病気のひとつであり、特に真面目な性格の人がなりやすいと言われており、「ある日、突然布団から起き上がれなくなる」など症状が重度になってから周囲の人が気づくケースもあります。

うつ病では遺伝的要因も関与していると考えられていますが、実際にうつ病の罹患するリスクを高める強い効果を示す遺伝子異常タイプは同定されていません。

うつ病患者の中には情動行動を制御する神経伝達に関する物質のなかのセロトニンやドパミンの機能低下が関連している可能性が示唆されており、セロトニンというホルモン物質は心を落ち着かせ、ドパミンは活動性を高めて楽しみを感じさせると言われています。

また、脳の海馬や前頭葉などの領域で学習機能に重要な神経作用を介する栄養関連因子が減少していることも最近になって示唆されています。

一般的に、ストレスを受けるとその反応に対処するためにグルココルチコイドと呼ばれるステロイドホルモンが分泌され、このホルモンが長期に過剰放出されると神経細胞が一部傷害されることが知られており、うつ病発症を惹起する一因と考えられています。

うつ病を潜在的に有しており、甲状腺機能低下症や更年期障害など体内のホルモンバランスに乱れを引き起こす病気を併発することが契機となって発症することがある以外にも、ステロイド薬やインターフェロンなどの薬剤の副作用として抑うつ症状が生じます。

【第2章】うつ病にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

うつ病は非常にありふれた精神疾患であると同時に、再発や寛解を繰り返すことが知られており、およそ三人に一人は治療抵抗性で慢性に症状固定されると言われています1)。

うつ病治療の主体となるのは薬物療法であり、主に頻繁に用いられるのは脳内のセロトニン濃度を高めることができる作用を持つ選択的セロトニン再取り込み阻害薬です。

それ以外にも、セロトニンやノルアドレナリン再取り込み阻害剤や三環系抗うつ薬などが使用されることがあります。

薬剤効果には個人差があり、必ずしも処方された抗うつ薬が有効であるとは限りませんし、抗うつ薬は通常では効果が発現するまでに4~8週間という時間がかかることも認識しておく必要があります。

単純な抗うつ薬に反応しない場合には、より主流的に抗精神病薬が使われることもありますし、うつ病によって引き起こされる周辺症状を軽減させるために同時に睡眠薬や抗不安薬などが処方されることもあります。

うつ病に対する薬物的な治療薬は即効性を有するわけではなく、約2週間~1カ月程度で効果が感じられる傾向があり、急性期の期間では十分な休息と薬物治療などを実践することで、約1~3か月ほどで症状が改善すると言われています。

そして、人間の身体の内部ではマグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、精神情動の安定を始めとして生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは特に脳や心臓、そして骨格筋などにおいて重要な生理学的役割を果たしているがゆえに、マグネシウムが不足してしまうとうつ病を引き起こすと言われています。

マグネシウム不足になると、それぞれの神経細胞に必要なマグネシウム量が満たされなくなり、うつ病の主因とされている神経細胞の損傷を引き起こし、精神行動面では注意力が散漫になります。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法は一般的に普及され多くの人が利用しています。

マグネシウムは、果物や野菜、または経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取され、特に経口マグネシウムサプリメントは、成人1日あたりで約350 mg(マグネシウム元素量)の摂取量以下であれば安全域と考えられています2)。

うつ病に罹患しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

うつ病は、日常的に過ごす社会生活に想像以上に強い影響が出る程気分の落胆が続いたり、何事に対しても喜びや嬉しさを持ったりすることが困難になる疾患を指しています。

うつ病はストレスを誘因にして発症することが多いために、基本的には過度なストレスがかからない居住環境において心の休養を十分に確保することが重要です。

自分や大切な家族がうつ病の症状に苦しんでいる場合には、カウンセリングの活用など心理専門職が、うつ病患者さんに対する関わり方を助言する、あるいは患者さん本人の悩みに耳を傾けて充実したサポートを提供することができることも認識しておきましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

近年ではマグネシウムサプリメントが広く普及しており、酸化マグネシウムやクエン酸マグネシウム、塩化マグネシウムなど色々な形で容易に入手できますので気軽に摂取することが出来る有用なツールです。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分にあったサプリメントを選択して補給するように意識しましょうね。

今一度日々の食事内容を見直しながら、サプリメントもうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってうつ病にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)山形 弘隆 , 中川 伸:糖鎖とうつ病. Trends in Glycoscience and Glycotechnology. 2020 年 32 巻 189 号 p. J133-J136

DOI https://doi.org/10.4052/tigg.2002.1J

2) Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。