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双極性障害を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

双極性障害は、躁状態(躁病のエピソード)、軽い躁状態(軽い躁病のエピソード)、そしてうつ状態(大うつ病エピソード)を繰り返して反復する精神疾患であり、気分障害の一種とも指摘されています。

双極性障害が好発しやすい発症年齢は20代前後の年齢層とされており、その有病率は1%程度であり、罹患頻度に男女間で明らかな性差は認められませんが、その罹患者においては自殺率が高い疾患としても認識されています。

そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。

以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、双極性障害にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】双極性障害とは?

双極性障害では、多種多様な気分変調がたびたび出現して、日々の社会生活に重大な支障をきたす疾患であるが、その詳細な病態はいまだに医学的にも十分に解明されていません。

双極性障害における躁病エピソードでは、気分が高揚しすぎる、些細なことで怒りっぽくなる、常識範囲を超えて開放的になる、気力や活動性が異常に増加するなどが典型的な代表症状として挙げられます。

躁状態(躁病エピソード)に類似した症状が短期間内に社会生活においてそこまで重度に支障を来さないレベルで出現する軽い躁状態(軽躁エピソード)を認める場合もあれば、無気力なうつ状態を繰り返して発症することが知られています。

双極性障害の発症には遺伝的要因のみならず、本来の性格や元々の身体疾患の有無も双極性障害の発症率に関わっており、日常生活における過労や心理的葛藤、社会的要因などのストレスが急激に重複して加えられることで双極性障害を発症しやすいと伝えられています。

【第2章】双極性障害にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

双極性障害の躁病エピソードは、抑うつエピソードと異なって急速に悪化することが多いため、しばしば現行の治療が追いつかないことが多いと言われています1)。

双極性障害の薬物治療の基本は、気分安定薬による維持療法を実践することで躁うつ病相を予防することが重要であり、その気分安定薬の中心となる薬は炭酸リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピンなどが挙げられます。

そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。

それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。

さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、双極性障害を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

双極性障害は、躁状態によって様々な問題行動が見受けられる一方で、うつ状態による長期的な休職などを強いられるなど日常的な社会生活の障害を多彩に認められる疾患です。

本疾患は治療を実施しても再発率が90%以上と高く、慢性的な長い経過をたどって長期的に付き合っていくことが必要な病気であるため、精神科専門医などに適切なタイミングで相談することが推奨されています。

そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラル成分の代表格が、「マグネシウム」です。

特に、ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると指摘されています。

日常的な疲労状態から精神的な健康を脅かす恐れも懸念されているため、双極性障害に陥らないためにも常日頃のマグネシウム摂取が重要と考えられています。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって双極性障害を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅰ.双極性障害:第 1 章 躁病エピソードの治療

DOI https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/guideline_sokyoku2020.pdf

2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。