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皮膚搔痒症を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

皮膚がかゆいのにもかかわらず、外表上は特に病変がなく、掻痒感の症状だけ自覚することを「皮膚掻痒症」と呼んでいます。

皮膚掻痒症は、発疹がないのにかゆみだけがある疾患であり、全身にかゆみが起こる場合や、外陰部や頭部などに局所的に認められる場合があって、その発症原因は内臓疾患や薬剤、乾燥肌、メンタル不調などさまざま挙げられます。

そして、マグネシウムは生体にとって必須の金属であると昔から伝えられており、マグネシウム元素が欠乏すると皮膚疾患を惹起しうると考えられていました。

このような観点からも生体の微妙な恒常性の維持にとって、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言えます1)が、残念ながら現代の日本人は代表的ミネラルであるカルシウムやカリウムだけでなくマグネシウムも慢性的に不足しています。

昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

近年では、サプリメントなどの健康食品の消費量は年々増加しており、いまや約6割もの人が利用していると言われています。

今回は、皮膚搔痒症にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】皮膚搔痒症とは?

皮膚掻痒症では、皮脂の欠乏や発汗の低下などによる角層の乾燥によって、外部の刺激から皮膚を守るバリア機能が失われている状態であり、皮膚科の外来を受診するひとの1割弱は皮膚掻痒症の患者であると言われています。

発症頻度としては、やや女性に多い疾患であり、特に妊産婦やHIV患者、慢性C型肝炎や尿毒症の場合に認められやすいと指摘されています。

通常よりも知覚神経が刺激を受けやすくなり、全身のあらゆる部位において痒みがでてしまい、慢性的に痒みが続くこともありますし、夜間に痒み症状のためによく眠れないという方もいます。

皮膚掻痒症が引き起こされる原因は、皮膚の乾燥、普段から服用している薬の副作用、あるいは内臓の異常に伴う症状ということが考えられますし、引っ搔いた部位に炎症を起こして、二次的に湿疹などが形成されることも見受けられます。

もっとも頻度として多いのは、皮膚の角層で水分が低下することに伴う皮膚の乾燥ですし、特に高齢者においては、皮膚の水分や皮脂の分泌が若年者よりも少なくなるため、冬の時期などに皮膚が乾燥してかゆみが起こることがあります。

また、かゆみの原因となる代表的な薬剤としては、利尿剤や解熱鎮痛剤、抗菌剤など非常に多岐にわたります。

内臓の異常によるものとしては、肝硬変などの肝臓の病気をはじめとして、慢性腎不全や血液透析中の場合、甲状腺機能異常などの内分泌疾患、白血病や悪性リンパ腫などの血液疾患などが皮膚掻痒症の原因となる場合もあります。

それ以外にも、身近な疾患である痛風や糖尿病でも皮膚掻痒症は起こりますし、精神的な要因が関与して皮膚がかゆくなることも考えられています。

【第2章】皮膚搔痒症にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

皮膚掻痒症を防ぐには、皮膚を清潔に保って日々のスキンケアが重要ですし、汗などでかゆみ症状が出やすくなるため、室内環境を常日頃から適温、適湿にすることを心がけましょう。

通常、皮膚掻痒症の原因となる疾患がある場合には、根本的に病気を治療することが優先されますし、ドライスキンの状態であれば有効的に薬物治療を活用することもあります。

皮膚搔痒症の症状緩和の為に、皮膚の乾燥を防ぐため、保湿剤(ヘパリン類似物質やセラミド、ヒアルロン酸など)のクリームや外用ローションを塗る治療が主体となりますし、かゆみ症状がひどい場合には抗ヒスタミン薬を使用することもあります。

慢性化している皮膚搔痒症は、西洋医学的な治療でも難渋することが多いと考えられています2)。

抗ヒスタミン薬や掻痒症改善薬を使用しているにもかかわらず、なかなか症状の改善が得られない場合には、漢方薬を用いることもあります。

漢方では、東洋医学の独特な考えである「気・血・水(き・けつ・すい)」から身体の不調を探っていき、皮膚掻痒症は、乾いた外気因子にくわえて、皮脂の欠乏や発汗の低下などが複合的に合わさって生じる皮膚の病気であると考えられています。

漢方薬を活用すれば、皮膚が乾燥しにくいよう体質改善が望めるだけでなく、皮膚のかゆみで生じる皮膚以外の問題も同時に改善できることが期待できます。

そして、マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、皮膚、および骨形成や筋骨格の安定度を正常に保つのに必要な栄養素です。

近年になって特に注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。

ある調査によるとサプリ製品を購入する際に重要視する点として、過半数以上が「効果や有効性」と答えていたそうですが、その効き目が顕著に出現するまでの期間というのは個人差のみならず、サプリの種類や目的によっても異なりますので念頭に置いておきましょう。

最近では必須ミネラルの栄養素であるマグネシウム成分が慢性的に摂取不足に陥っている人々が増加しているようですが、普段からサプリメントを摂取する利点などについては少しずつ周知されてきています。

皮膚搔痒症にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

皮膚搔痒症においては、かゆみの症状に対して、一度掻きはじめると、掻くこと自体が皮膚の刺激につながってさらに症状が悪化して悪循環を生じます。

強いかゆみ症状は日常生活においても大きなストレスとなるので、合併して睡眠障害を引き起こす、あるいは不調に伴って人間関係が破綻することもありますので、皮膚掻痒症を認める際には皮膚科などに受診して適切な治療を受けて治療することが重要です。

皮膚掻痒症の一部には、腎臓や肝臓の病気、糖尿病、各種がん疾患、薬の副作用などが原因となっている場合も検討されますので、それぞれの専門医に相談することを推奨します。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

現在のところ、製薬会社や食品会社から色々な微量元素のサプリメントが販売されており、特にマグネシウム成分を含んでいるサプリメントでは酸化マグネシウムやクエン酸マグネシウムなどの化合物として多彩な形で市販店などにおいて入手することが出来ます。

したがって、日々の食事内容を見直しながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって皮膚搔痒症にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 年 1 巻 1 号 p. 20-28.

DOI  https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

2)平澤 一浩, 小野 真吾, 塚原 清彰ら:当帰四逆加呉茱萸生姜湯が奏功した難治性外耳搔痒症例. 日本東洋医学雑誌. 2021 年 72 巻 3 号 p. 260-263

DOI https://doi.org/10.3937/kampomed.72.260

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。