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新型うつ病を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

昨今、新聞やテレビなどのメディアで、現代社会に比較的若い勤労者によく見られる社会不適応の様子が「新型うつ病」という言葉で呼ばれています。

そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。

以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、新型うつ病にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】新型うつ病とは?

従来の「うつ病」は、中年期から高齢期にかけて几帳面な性格、あるいは仕事熱心で完璧主義である人が発症して抗うつ薬が効果的であると認識されていますが、近年においては抗うつ薬による治療のみでは治癒しにくい新型うつ病が急増しています。

新型うつ病は、従来とは性質が異なる病状を示すだけのことであり、「新型うつ病」という正式な病気があるわけではありません。

新型うつ病においては、一般的な従来のうつ病より症状が軽度である気分変調症に加えて、発達障害の一部の要素が含まれている病態なのではないかと想定されています。

新型うつ病は現代風な気分障害の状態を示唆しており、入院を必要とするほど重度ではなく、軽症であるので外来通院程度で治療が可能と考えられていますが、実際にはその診断を正確につけるのは困難であり、治療も順調にいかず慢性化しやすいと言われています1)。

非定型うつ病とも呼ばれる新型うつ病には多くの発症要因が想定されており、多くの患者さんで共通している項目として、プライドが高いにもかかわらず自分に自信がなく、不安を覚えやすい性格であるパターンが多いと伝えられています。

ゆとり教育などを含めた現代社会を迎えて、新型うつ病を抱えている患者さんは、自分らしく仕事業務が出来ているか、会社や上司が自分自身をきちんと評価してくれているかという課題に対して葛藤している傾向があります。

いわゆる自己愛の異常な強さと相反する自己肯定感の低下に伴って、人格形成の未熟さが、新型うつ病の症状の本質である拒絶過敏性を始めとする様々な症状に発展していると考えられています。

本疾患は、医学的に明確な定義がある病気ではありませんが、例えば職場で気分が沈んで激しく落ち込む症状を始めとするうつ状態を呈するだけでなく、自分自身を責めずに上司や他人に責任転嫁する、休職中にもかかわらず趣味の旅行をする等の特徴が見受けられます。

【第2章】新型うつ病にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

新型うつ病における薬物療法では、目先の症状に振り回されて多くの種類の薬剤を服用することで、疾患による症状を見ているのか、あるいは薬物の副作用に伴う症候を認めているのかが適切に判断できなくなることも想定されています。

従来のうつ病と新型うつ病では薬物治療の内容を含めて治療方針が全く異なり、従来のうつ病では抗うつ薬が効果的に奏効することが多いですが、新型うつ病においては抗うつ剤の効果が乏しい傾向があると認識されています。

新型うつ病における精神的な苦痛症状のなかには、精神医学的な異常性が認められずにパワーハラスメントや過酷な職場状況、本人の性格性などが問題の本質であるという場合も多く見受けられます。

そのような際には、問題の根本的な本質に対する解決策としては、周囲環境の改善、現実的問題に対する具体的な対処策に関して、カウンセリングを通じて学習することが重要な観点となります。

そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。

それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。

さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、新型うつ病を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

「新型うつ病」という言葉をニュースなどのメディア機関で耳にした経験がある人は少なからずいらっしゃるかと思います。

新型うつ病を疑う際には、自己診断せずに精神科や臨床心理士、公認心理師などに相談して問診を通じて丁寧な病歴を聞き取り、適切な診断を行って、カウンセリングなど精神療法を中心とした治療を実践する手順が重要です。

そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラル成分の代表格が、「マグネシウム」です。

特に、ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると指摘されています。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって新型うつ病を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)厚生労働省こころの耳HP:Q3:いわゆる新型うつの理解と対策は?

DOI https://kokoro.mhlw.go.jp/mental-health-pro-qa/mh-pro-qa003/

2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。