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ニキビを予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

これまでに、顔面を中心にニキビなどの吹き出物が出来てかゆくなる、顔面の肌にブツブツが出来て皮膚が荒れた経験などはありませんか。

ニキビは、実に90%以上の人が経験する身近な病気であり、「青春のシンボル」、「成長過程の一つ」という認識を持たれがちですが、炎症がひどいと痕が残ることもあり、患者さんにとっては大きな苦痛に繋がります1)。

そして、マグネシウムは生体にとって必須の金属であると昔から伝えられており、マグネシウム元素が欠乏すると皮膚疾患を惹起しうると考えられていました。

このような観点からも生体の微妙な恒常性の維持にとって、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言えます2)が、残念ながら現代の日本人は代表的ミネラルであるカルシウムやカリウムだけでなくマグネシウムも慢性的に不足しています。

昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

近年では、サプリメントなどの健康食品の消費量は年々増加しており、いまや約6割もの人が利用していると言われています。

今回は、ニキビにならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】ニキビとは?

寝不足や日々のストレスなど不規則な生活習慣によって自立神経が乱れると、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌にも影響を及ぼして、角質層が厚くなる変化に伴って毛穴が詰まりやすく、皮脂が過剰に分泌されて顔面部などにニキビを発症させやすくなります。

また、ニキビは継続する皮膚への物理的刺激に伴う肌質の変化であり、長く頬杖を突く動作を続ける、あるいは髭剃りを連日行うなど、皮膚への直接的な物理的刺激が顔面周囲の皮膚組織を傷つけて、細菌が侵入して炎症を起こしてニキビを発生させると考えられています。

日常生活において慢性的に睡眠時間が不足すると、肌が生まれ変わるターンオーバーの生理的なリズムが破綻してしまい、皮膚が荒れやすく顔面部を中心にニキビができやすくなると指摘されています。

また、不規則な生活習慣によって自立神経が乱れると、ホルモン分泌にも影響を及ぼして、顔面部にニキビが形成されやすくなるなど、ニキビは、生活習慣の乱れ、過剰な精神的・身体的ストレス、ホルモンバランスの異常などによって引き起こされます。

ニキビは、主に「白ニキビ」、「黒ニキビ」、「赤ニキビ」の3種類に分類されています。

その中でも白ニキビは、毛穴に皮脂が詰まった初期段階で認められるニキビのタイプであり、毛穴に詰まった皮脂などによってアクネ菌を始めとする様々な皮膚常在菌が繁殖すると、患部に炎症が惹起されて赤ニキビに移行します。

ついついかゆいニキビを触って潰す方がいらっしゃいますが、その行為は直接的に皮膚刺激となって細菌感染を惹起して病原体を繁殖させやすくするので安全ではありません。

原則として、ニキビができた際には、ニキビを潰さない、そして出来るだけ触らないことがニキビを治癒させる近道と考えられています。

【第2章】ニキビにならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

顔面などに出来たニキビがなかなか治らない場合には、規則正しい生活を送るように心がけて、市販塗り薬を上手に用いて皮膚科や形成外科など専門医療機関で治療を受けるのが推奨されます。

一般的にニキビが繰り返して顔面部に出来る場合には、軽症から中等症までは塗り薬で対応できます。

ところが、痛みを自覚するニキビが顔の片側だけで6個以上多数存在する際やニキビがひどく化膿している場合には、ニキビ専門の皮膚科や美容皮膚科などに受診しましょう。

顔面部に出来たニキビは美容皮膚科でも対応する事ができ、美容皮膚科では、ニキビを作る原因の検索、炎症性ニキビの治療、ニキビ跡に対する美容的観点からの治療など個々のケースで皮膚状態に応じて、治療方法を判断してくれます。

特に、皮膚の炎症を抑えて菌を抑制する効果を有するゲンタシン軟膏Ⓡ、肌のターンオーバーを整えるヒルドイドソフト軟膏Ⓡなどの外用薬を使用すると症状緩和が期待できます。

また、活性型ビタミンB2を最大量に配合しているサプリメントであるチョコラBBプラスⓇ、あるいはメラニン生成の抑制効果や抗酸化作用を発揮する高濃度ビタミンCローションⓇもニキビを改善させるうえで効果的と考えられています。

そして、マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、皮膚、および骨形成や筋骨格の安定度を正常に保つのに必要な栄養素です。

近年になって特に注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。

ある調査によるとサプリ製品を購入する際に重要視する点として、過半数以上が「効果や有効性」と答えていたそうですが、その効き目が顕著に出現するまでの期間というのは個人差のみならず、サプリの種類や目的によっても異なりますので念頭に置いておきましょう。

最近では必須ミネラルの栄養素であるマグネシウム成分が慢性的に摂取不足に陥っている人々が増加しているようですが、普段からサプリメントを摂取する利点などについては少しずつ周知されてきています。

ですから、ニキビにならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

ニキビは普段の生活習慣の乱れ、過剰なストレス、睡眠不足やホルモンバランスの異常など様々な要因が影響することによって引き起こされます。

また、新しく生まれ変わる皮膚のターンオーバーサイクルが乱れて外的刺激から肌を守るバリア機能が低下することで、顔面部を中心にニキビができやすくなります。

基本的には、ニキビに対する対策で重要なことは、規則正しい生活を送ってホルモンバランスを整える、あるいは日々の生活においてストレスを感じないように、リラックス状態を維持することが重要なポイントとなります。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

現在のところ、製薬会社や食品会社から色々な微量元素のサプリメントが販売されており、特にマグネシウム成分を含んでいるサプリメントでは酸化マグネシウムやクエン酸マグネシウムなどの化合物として多彩な形で市販店などにおいて入手することが出来ます。

したがって、日々の食事内容を見直しながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってニキビにならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)公益社団法人日本皮膚科学会HP:皮膚科Q&A「にきび」より引用

DOI  https://www.dermatol.or.jp/qa/qa3/index.html

2)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 年 1 巻 1 号 p. 20-28.

DOI  https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。