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ストレス性胃炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

【はじめに】

ストレス性胃炎は、現在「機能性ディスペプシア」と呼ばれている疾患です。

胃カメラ検査などで、胃に特別な症状がないにもかかわらず、胃の機能が低下したり、消化不良を引き起こしたりしている症状がストレス性胃炎の可能性があるものです。

ストレス性胃炎になると、胃が張ったりみぞおちが痛んだりする症状が出現し、ちょっとしたことで胃の痛みを感じますので普段の生活に大きな影響を与えてしまいます。

そして、生体の代謝機構を含めた恒常性を維持するために、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると考えられてきました1)。

残念なことに、現代の日本人は代表的ミネラルであるカルシウムやカリウムだけでなくマグネシウムも慢性的に不足していると言われています。

昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

今回は、ストレス性胃炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】ストレス性胃炎とは?

ストレス性胃炎の原因は、慢性的なストレスが大半です。

また、神経質な性格・食習慣・睡眠不足・過労・過度のアルコールやカフェイン摂取などさまざまな要因が複合的に関係しています。

ストレス・長期にわたる肉体疲労・食生活の乱れは、胃の機能と運動を低下させ、すぐにお腹いっぱいになります。

また、少量の食べ物でも胃酸が多く出過ぎたり、通常量の胃酸であっても刺激を感じたりする胃酸過多による胃の知覚過敏も原因のひとつです。

過剰な胃酸の分泌によって十二指腸にまで胃酸が流れ込むことが原因で、胃の運動機能を低下させる症状を引き起こします。

ストレス性胃炎は、人によって胃のさまざまな症状が慢性的に顕著にあらわれて、最も多く感じるのは胃痛です。

胃の上部や中央部に腹部の痛みを感じて、痛みはなんとなく痛いといった軽度のものから食後にくる中程度のものまでさまざまです。

痛みは感じないが消化不良を感じることもありますし、食べた物を消化しきれていない感覚があり、膨満感や胃もたれになります。

吐き気や嘔吐の症状もストレス性胃炎の特徴的な症状です。

また、これにより、食欲が減退したり食べ物への興味が失われたりする場合があります。

ストレス性胃炎は心身のバランスとの関係が深いため、不眠症・不安感・集中力低下などの心理的な症状があらわれることもあり、注意が必要です。

【第2章】ストレス性胃炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

一般的なストレス性胃炎の治療は、投薬によるものです。

酸分泌抑制薬・消化管運動機能改善薬・漢方薬・抗うつ薬・抗不安薬などが使われますし、症状によっては、ヘリコバクター・ピロリ除菌療法などを用いたり、心理療法などを行ったりもします。

ストレス性胃炎は症状が多様であることから、しっかりとした治療方針のもと複数の薬剤を用いて治療することが大切です。

さらに、病院での治療だけでなく、普段の生活における改善も治療に大きく影響しますので、食生活を見直す、あるいはストレスの原因をなくすための工夫を実践したりすることも良い対処法です。

そして、人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

過去には、急性胃腸炎に随伴する痙攣性腹痛を呈する患者さんに対して硫酸マグネシウムを用いた治療は腹痛の症状を改善でき、しかも効果が速く、副作用が少ない比較的良い治療方法であるという報告もされています2)。

特に、昨今において世間から注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。

近年では、サプリメントなどの健康食品の消費量は年々増加しており、いまや約6割もの人が利用していると言われています。

以前における厚生労働省の栄養調査によると、マグネシウムの平均摂取量は成人男性では270mg、成人女性では230mgであると言われており、日々の食品からの摂取量だけでは至適範囲のマグネシウム量として不足している実態が推察されます。

万が一にもストレスを多く抱えているときなどはミネラルの消費量も比例して増大すると伝えられており、マグネシウムの摂取は食事以外に市販のサプリメントでもある程度は期待できますので特にマグネシウムを意識して摂るように普段から心がけましょう。

このように、ストレス性胃炎にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

ストレス性胃炎は、はっきりとした症状が出にくい病気であるため、気づくことが遅くなり重症化する危険があります。

単発的な症状であれば気にしない胃の不調やストレス症状であっても、長く続いているときや、下血・吐血・激しい痛みなどが胃にあるときなどはストレス性胃炎の可能性が大きいですので、早めにかかりつけ医に相談して対策を講じましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

したがって、日々の食事内容を見直しながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってストレス性胃炎にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 年 1 巻 1 号 p. 20-28.

DOI https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

2)Chen Hongquan:急性胃腸炎痙攣性腹痛に対する硫酸マグネシウム+フロログルシノールの治療効果と副作用分析. Zhongguo Xiandai Yaowu Yingyong. 12号: 15ページ:132-133.2018年.

DOI https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201802227940316323

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。