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ロコモティブシンドロームを予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

ロコモティブシンドロームとはロコモとも呼ばれ、近年注目されている疾患のひとつであり、日常的に立ったり、歩いたりする運動機能が低下している状態を指し、移動に助けが必要なため介護が必要になる場合もあります。

普段から腰や膝が痛い、階段よりエスカレーター・エレベーターを選ぶなどに心当たりがある方はロコモ予備軍かもしれません。

これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病発症のみならずロコモティブシンドロームの罹患などに関与していることが判明しつつあります。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、ロコモティブシンドロームにならないために普段の生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】ロコモティブシンドロームとは?

ロコモティブシンドロームは、加齢を基盤に運動不足や身体活動由来の運動器障害により「立つ」、「歩く」といった移動機能が低下した状態を意味しています1)。

ロコモティブシンドロームは通称、ロコモと呼ばれており運動機能が低下した状態のことです。

運動器は骨・筋肉・関節・靭帯・神経などから構成されていますが、病気などにより筋力が低下すると転倒・骨折をしやすくなります。

運動機能が低下すると、立つ・座る・歩くといった移動動作に助けが必要となり、自立した生活が難しくなります。

高齢化が進む日本において、介護が必要になった原因の1位は高齢による衰弱・骨折や転倒・関節疾患といった運動器の障害であり、ロコモティブシンドロームは介護が必要になる危険性が高い状態ともいえます。

介護を必要とせず自分の力で日常生活を送れる健康寿命を伸ばすためにロコモの予防が重要です。

ロコモは加齢による運動機能不全だけでなく、疾患によっても起こり得ます。

疾患によるロコモとは、膝前十字靭帯損傷・膝半月板損傷・脳の障害や骨粗鬆症・変形性関節症・変形性脊椎症などの運動器疾患などが原因のものです。

また、人間の筋力や骨密度は30歳前後でピークを迎え、その後ゆっくりと低下していくのですが、50歳を過ぎると急激な低下に加えて、怪我・病気が重なるためロコモのリスクが一気にあがるため、加齢によるロコモは40代から注意が必要です。

ロコモは生活習慣と深く関係があり、加齢による筋力の衰えを加速させる原因を作り出していて、具体的には、運動不足・肥満・痩せ過ぎ・身体の痛みや不調の放置・外出機会の低下などが挙げられます。

【第2章】ロコモティブシンドロームにならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

ロコモティブシンドロームの予防には、毎日の運動習慣とバランスの良い食事がもっとも有効です。

毎日の運動習慣といっても、ジョギング・ジム・何種類もの筋トレのようなハードな運動は必要なく、日常生活の中で意識的に動くことから始めてください。

例えば、エレベーターではなく階段を使用する・散歩に出かける・スクワットを3回だけやるなどの小さなことで構いません。

日常生活の些細な動作を増やすだけで1日の運動量はあがりますし、毎日できる範囲で運動を続けることが重要であるため、自分に合った運動を行うと良いです。

また、健康は食べ物で決まるといっても過言ではありませんので、太り過ぎ、あるいは痩せ過ぎを防ぐためにもバランスの良い食事をとって、内面から健康を意識していきましょう。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、肝臓と同様に生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与しています。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、ロコモティブシンドロームにならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

現代は家電の発達・公共交通機関の発展・宅配事業の拡大・テレワークの拡大などにより、最低限の移動で生活ができるようになり、ロコモティブシンドロームの罹患リスクが上昇していると考えられます。

ロコモティブシンドロームの病状が進行すると、寝たきりなど介護度が高くなることが予想されますので、早めの対処が大切です。

私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってロコモティブシンドロームにならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1)村永 信吾:ロコモティブシンドローム. バイオメカニズム学会誌. 2020 年 44 巻 3 号 p. 129-132

DOI https://doi.org/10.3951/sobim.44.3_129

2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。