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開放骨折を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

開放骨折とは、骨折した際に皮膚が破れて、骨組織が皮膚外に露出する状態を指します。

開放骨折では、患部の痛み、出血、腫れを認め、さらに全身の各部位に損傷合併を認める際には、大量に出血を呈して血圧低下の状態に陥る、あるいは肺を損傷している場合には息苦しさや呼吸困難といった自覚症状を覚えることもあります。

そして、マグネシウムは生体内で様々な反応に関係する必須電解質のひとつであり、生体内ではそのほとんどが骨や筋肉などの組織に存在していると言われています1)。

我が国でも日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少なく、これまでにもマグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そんな中で、近年では多種多様のミネラルを同時に効率よく簡便に補うことができるサプリメントという製品によってマグネシウム成分を摂取する人も数多く存在しています。

今回は、開放骨折しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】開放骨折する原因とは?

開放骨折は、大きな外力が四肢に加わることで折れた骨が皮膚を突き破ることにより生じると考えられています。

例えば交通事故、墜落、転落、転倒、スポーツなどで生じる大きな外力で、高エネルギー外傷を受けると開放骨折する危険性が増加します。

また、皮膚は正常な状態では、外界からの病原体の侵入を防ぐためのバリア機能を有していますが、皮膚損傷を合併する事によりバリア機能が失われ、外界の各種細菌などが骨に付着することで、骨髄炎など感染症が生じ易くなります。

開放骨折の原因は若年層と高齢者でそれぞれ特徴が異なります。

前者の若者では交通事故などの高エネルギー外傷によるものが多い一方で、高齢者では転倒や足首を捻挫するなど低エネルギーな外傷受傷でも開放骨折が発生することがあります。

高齢者は、そもそも若年者に比べて骨自体の組織が弱くなっているために骨折しやすくなり、特に高齢女性は女性ホルモンが衰えて骨粗鬆症を罹患しやすく加齢で皮膚が脆弱になることも重なって、骨が皮膚を傷めやすくなると考えられています。

【第2章】開放骨折しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

開放骨折では骨折部位が外界と繋がっており、通常の骨折ではあまり問題視されない感染合併が重大な問題となり、細菌などによる感染症を引き起こしやすいため、適切かつ迅速な治療を必要とします。

骨は他の部位と比較して硬い組織ですが、感染に対して脆弱であるという特徴があり、いったん感染症を合併すると、大きな後遺症となり長期的に苦しむ、あるいは発症部位の切断が必要となる、そして最悪の場合には重症化して生命の危険に直結することもあります。

開放骨折では、骨組織のみならず周囲の軟部組織の損傷が合併して重症となることも良く経験され、その治療方針の決定には難渋することが多いと言われています2)。

開放骨折は強い物理的な外力によって発症することがあり、他の部位の損傷が合併して重症化することが経験され、血圧や呼吸状態、あるいは意識状態などを同時に評価して適切な治療方針が決定されます。

開放骨折を含めて、全般的に骨折を助長させるリスク因子とされている骨粗鬆症という疾患は予防が非常に重要な病気であり、常日頃からカルシウムを摂取するだけでなく、マグネシウム、ビタミンDやビタミンK類、リン、適量のたんぱく質を摂取することも必要です。

カルシウムは骨の材料になっていることはよく知られていますが、実際には骨はカルシウム物質だけで構成されているわけではありません。

骨はタンパク質であるコラーゲン成分にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが固着して成長しており、骨密度を高めるためにはタンパク質やマグネシウムなどの主要ミネラルもたくさん摂取する必要があると言えます。

そもそも人間の身体の内部ではマグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、骨代謝を始めとして生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

そして、昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法は一般的に普及され多くの人が利用しています。

マグネシウム不足を解消するために、1日で約300mg程度の摂取が到達目標として掲げられていますが、この到達量を食品だけで全てまかなうとなるとかなり大変であることからマグネシウム摂取手段として市販のサプリメントを工夫して利用することが期待されます。

開放骨折しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

 

【まとめ(おわりに)】

開放骨折は通常の閉鎖的な骨折とは異なって、骨折と同時に皮膚が破れて損傷部位から骨折部位が外界と交通している骨折の状態です。

開放骨折を引き起こした部位、重症度、原因、形態、軟部組織損傷の合併有無などによって治療法が異なり、皮膚壊死、感染、癒合不全など合併症が多いと指摘されており、速やかな治療を必要とします。

開放骨折を万が一発症した場合には、全身状態を確認して、適切な輸液や人工呼吸管理などの処置を行うと同時に、感染症を合併して引き起こす危険性が懸念されるために緊急手術を実施して創部洗浄、骨片固定、汚染の強い組織の切除などの処置を実践します。

このような日常生活に重大な支障をきたす開放骨折にならないために数々の予防策をあらかじめ講じることは重要な観点となります。

そのような中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

近年の調査によると約3割の方が健康食品を毎日利用しており、さらに8割程度の方が実際にこれまでにサプリメント製品を利用した経験があるというのです。

カルシウムのみならずマグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分にあったサプリメントを選択して補給するように意識しましょうね。

今一度日々の食事内容を見直しながら、サプリメントもうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって開放骨折しないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1) 中村 忠博, 松永 典子, 樋口 則英, 北原 隆志, 佐々木 均:酸化マグネシウム製剤の腎機能低下患者における血清マグネシウム値への影響. 日本腎臓病薬物療法学会誌.2013年2巻1号.p.3-9.

DOI  https://doi.org/10.24595/jjnp.2.1_3

2) 金丸 明博, 土井 武:当院における下腿開放骨折の治療成績. 中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 2019 年 62 巻 2 号 p. 373-374.

DOI https://doi.org/10.11359/chubu.2019.373

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。