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慢性腰痛症を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

慢性腰痛症はいまや国民病とも捉えられる一般的なcommon disease であると考えられています1)。

慢性腰痛症とは、基本的には3か月以上継続して認められる腰痛症状のことを指しており、発症期間にもとづいて、発症後1か月以内であれば急性腰痛症、そして3か月以上症状が続く場合には慢性腰痛症に分類されます。

厚生労働省による生活基礎調査を参考にすれば、わが国で腰痛は男性で1位、女性で2位というほど大勢の方が普段から自覚しやすい症状であり、生涯として腰痛症状を認める割合は80%以上を超えるレベルであると指摘されています。

そして、これまでの数々の研究においてマグネシウムというミネラル成分の摂取量が減少することで慢性腰痛症を含めて様々な疾患に陥りやすいと考えられるようになってきましたが、我が国では日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少ないようです。

一方では、近年において効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、慢性腰痛症を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】慢性腰痛症を引き起こす原因とは?

慢性腰痛症を引き起こす原因としてよく知られている病気は、腰部の椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、腰部脊柱管狭窄症、あるいは骨粗しょう症などが挙げられます。

時に、内臓疾患や脊椎腫瘍などに伴って慢性的に腰痛症を認めるケースもあります。

その一方で、色々な精密検査を実施しても特定の原因が認められない腰痛疾患を非特異的腰痛と呼称しており、このようなパターンに該当する腰痛を抱えた患者様は実際には比較的多いと考えられています。

日常的に家事や仕事を行う際に、普段から前屈姿勢になることが多く腰部に過剰な負担がかかることによって腰痛を自覚する場合も往々にしてあります。

また、慢性的な腰痛やその不安感から不自然な姿勢を保持してしまう、そして神経自体が過敏になりストレスなどの心理的な負荷が腰痛症状の悪化を助長することも考えられます。

【第2章】慢性腰痛症に罹患しないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

特定の病気が原因となっている腰痛症のケースでは、まずは原疾患に対する治療を優先することになります。

具体的な治療手段としては、鎮痛剤などを代表とする薬物療法、理学的リハビリテーション、腰部安静保持、体幹コルセット作成などが中心となりますが、このような各種療法で改善が顕著に認められない際には医療機関で腰部ブロック注射や手術を考慮されます。

神経ブロック療法は腰部神経やその周辺部位に局所的な麻酔薬や炎症を抑えるステロイド薬を直接的に注射して、痛み信号が脳に伝達するのを一時的に遮る治療方法となっており、効果自体は一時的ですが、腰痛症状の悪循環を断ち切ることは期待できます。

また、腰痛の原因が不詳である非特異的腰痛のケースでは、鎮痛剤以外にも抗うつ薬、抗てんかん薬、オピオイド系鎮痛薬を追加で処方して服用することも想定されます。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、一部の食物にも含有されていて、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

マグネシウムが不足すると、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームを含めた生活習慣病をはじめとして、肩こりや足のこむら返り、そして慢性腰痛症など筋骨格系組織にも様々な症状を引き起こすと伝えられています。

特に、マグネシウムというミネラル成分はカルシウムの作用を調整制御して全身の筋肉を収縮および弛緩させる役割を果たしています。

主要な必須ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

マグネシウムは、果物や野菜、そして経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取され、特に経口マグネシウムサプリメントに関しては成人1日あたりで約350 mgの摂取量以下であれば比較的安全域であると伝えられています2)。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

慢性腰痛症を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があるでしょう。

【まとめ(おわりに)】

慢性腰痛症では、骨や関節関連の疾患が関与しているのみならず普段の生活習慣や日常的なストレスなどが大いに関係している認識されており、腰痛症状に対して各種検査を行っても明確な異常所見が認められないことも良く経験されます。

慢性的に腰痛を抱えた場合には、その治療法として薬物療法、あるいはリハビリテーションを始めとする対症療法が実践されることが多いですが、腰痛症状の背景には複数因子が存在していることもあり、疼痛症状の根本的な原因を評価することが重要です。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょう。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって慢性腰痛症を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1) 吉井 一郎, 三宅 信昌, 松原 三郎:慢性腰痛に対するmodified Health Assessment Questionnaire for chronic low back painの妥当性に関する評価. 日本臨床整形外科学会雑誌. 2021 年 46 巻 1 号 p. 21-26

DOI https://doi.org/10.15107/jcoa.32-M4-6

2) Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。