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まだ間に合う!?慢性腎臓病を予防するためにやっておくべきこと

【はじめに】

慢性腎臓病という疾患は、生活習慣病などを始めとして何かしらかの原因によって腎臓の機能が障害を受けて低下してしまう病気を指します。

慢性腎臓病は新たな国民病と言われることもあり、高血圧や糖尿病などの疾患が強く関連して発症するケースが多いために現代の高齢化社会においては慢性腎臓病を罹患する患者が急増していると指摘されています1)。

本疾患は、腎臓の機能が健常レベルの60%以下に低下する、あるいは尿中にタンパク質が漏出されるなどの異常所見が概ね3か月以上継続した場合に診断に結び付きます。

そして、慢性腎臓病を予防するためにマグネシウムは有効な要素であるという考え方も徐々に知られてきています。

マグネシウムは昔ながらの日本食から豊富に摂取できると知られていますが、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、慢性腎臓病にならないために普段からマグネシウム製品を取り入れる重要性などについて説明します。

【第1章】慢性腎臓病になる原因とは?

そもそも、腎臓という臓器は腰部辺りに位置するソラマメのような形をしている重量がおよそ150g程度の組織構造物で左右に1対ずつ存在しており、その機能としては血液をろ過して体内の不要な水分や老廃物を尿として体外へ排出する役割を担っています。

腎臓は様々な生体機能を有している重要な代物であり、血圧を調整する、あるいはナトリウムやカリウム、カルシウムやマグネシウムなどの主要なミネラルバランスを維持する、そして赤血球を作るエリスロポエチンと呼ばれるホルモンを分泌するなどの役割があります。

また、腎臓では健康な骨代謝を保つために必要とされているビタミンDの活性化機構に関与して骨を正常に機能させるうえで貢献していることも周知されています。

一般的には、年齢を重ねれば重ねるほど腎機能は自然と低下することから、高齢になるほど慢性腎臓病の発症リスクが高くなり、並行して肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの病気を合併することで慢性腎臓病を引き起こすと考えられています。

慢性腎臓病の原因はまさに多岐にわたると言われており、加齢や生活習慣病のみならずネフローゼ症候群などの腎疾患、膠原病、各種感染症、遺伝性異常、また腎臓で代謝される可能性のある薬剤など複雑に関連して腎機能は低下すると伝えられております。

また、マグネシウム成分は動脈硬化など様々な疾病とも密接に関連しており、必要なエネルギー栄養素であるマグネシウムが生体内で不足すると、虚血性心疾患、高血圧や糖尿病に罹患しやすく慢性腎臓病にも患いやすくなるという考え方も普及しています。

【第2章】慢性腎臓病にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

慢性腎臓病においては、病気の重症度によって主要な症状は若干異なるものの通常腎機能が低下すれば、身体に余分な水や老廃物が貯留して不調に繋がりますし、貧血に陥るのみならず自力で尿を産生することが困難になりミネラルバランスが崩れます。

本疾患では軽症のケースでは無症状のことがほとんどですが、腎機能の低下が顕著に悪化していくと全身の浮腫や倦怠感、食思不振などの症状が現れ始めて、さらに病状が進行すると肺などのスペースに水分が貯留することで呼吸苦などを自覚することもあります。

最悪のケースでは、血液透析や腹膜透析、または腎移植などを代表として腎代替療法が必要になりますし、急性心筋梗塞や脳梗塞のような動脈硬化が関連した心血管系の病気を引き起こすリスクファクターであることが判明しています。

腎機能低下を起こしている原因に関わらず、慢性腎臓病に対する統一された治療策としては体重を適正に保ちながら規則正しい生活を送り、特に食事管理や血圧管理などを実践することになります。

慢性腎臓病が進行してミネラルバランスが著明に崩れている場合には、内服薬の処方が行われる場合もあります。

食事内容については日常的に塩分や糖分の過剰摂取を回避することが重要であり、それ以外にもタバコを吸わずに禁煙する、定期的に適度な運動を行うなどを始めとして適切な生活習慣を継続する事が重要な観点となります。

そんな食事療法の一環として、マグネシウムは健康を維持するために必須の栄養素の一つであると言われています。

アオノリ、昆布、ヒジキなどの海藻類、大豆、納豆などの豆類、しらす干し、干しエビ、アサリなどの魚介類、アーモンドなどの種実類などにマグネシウムは多く含まれています。

マグネシウムは1926年以来から生体にとって必須元素であると伝えられています2)。

原則として、マグネシウムなどのミネラルそのものは基本的には体内で十分な量を作ることができませんから、食品などから摂取する必要があります。

一方で、食事などで十分な量を取れない場合には市販で販売されて容易に手に入るサプリメントを活用する方法もあります。

そして、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

総合的に考慮すると、慢性腎臓病を予防するためには、普段から意識して食べ物やサプリメント、あるいは経皮吸収型クリーム製品などからマグネシウム成分を摂取する必要性があると言えるでしょう。

【まとめ(おわりに)】

慢性腎臓病という病気では重症度によって自覚症状は多彩であり、むくみや食欲の低下などの症状が出現することも多く、さらに重症化すると肺に胸水が溜まって息苦しさなどのサインが認められます。

この病気の原因は多種多様ですが、主には高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病に関連していると考えられているため、慢性腎臓病の予防方法として日々の生活習慣スタイルを今一度冷静に見直してみることは重要なことです。

例えば、慢性腎臓病にならないためには普段から塩分の過剰摂取を控えるように意識する、あるいは解熱鎮痛薬や漢方などの薬剤を服用過多に飲み過ぎないことも代表的な予防策のひとつであると考えられます。

もし周りに慢性腎臓病に関して心配事を抱えている人がいたら、十分にバランスの取れた食べ物を毎日の中で規則正しく取り入れることを推奨し、特にマグネシウムなどのミネラル成分の栄養素を前向きに摂取するように教えてあげて下さいね。

そして、日々の食事内容やサプリメント栄養、経皮吸収型クリームなどを上手に活用してマグネシウムの摂取方法を工夫することで慢性腎臓病にならないように実り多い有意義な生活を送りましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 黒尾 誠:骨粗鬆症と慢性腎臓病の病態連関. 体力科学, 2021 70 1 p. 73.

DOI https://doi.org/10.7600/jspfsm.70.73

  1. 千葉百子、篠原厚子、松川岳久:マグネシウムと健康-栄養、医薬品、環境の観点から-. Biomedical Research on Trace Elements. 2011 22 4 p. 59-65.

DOI  https://doi.org/10.11299/brte.22.59

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。