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非アルコール性脂肪肝を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

脂肪肝は、血液生化学診断マーカーがなくて,ASTやALTの数値が正常である症例も少なくないため、超音波検査などの画像検査で診断され、その病因からアルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪性肝疾患に分類されています1)。

アルコールではなく過度の食事摂取などが原因で脂肪肝から肝炎や肝硬変に進展するタイプを「NASH(非アルコール性脂肪肝の略称)」と呼称しており、近年では年々罹患率が増加していることから特に注目を浴びています。

これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病発症のみならず肝機能や肝臓病罹患などに関与していることが判明しつつあります。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、非アルコール性脂肪肝にならないために普段の生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】非アルコール性脂肪肝とは?

近年の肥満人口の増加に伴って、過剰な栄養摂取による脂肪蓄積を原因とする非アルコール性脂肪肝の患者数が世界的に増加していると言われています。

アルコールの飲酒歴が関与しない非アルコール性由来の脂肪肝は2000年頃には有病率が約15%程度でしたが、近年の現代人のライフスタイルの変化と共に年々罹患率が増加してきており、2012年における本邦では男性が35%、女性が18%前後と増加傾向を認めます。

非アルコール性の脂肪肝ではその背景に肥満やメタボリックシンドロームなどが潜在して引き起こされると指摘されています。

非アルコール性脂肪性肝疾患は、さらに細かく分けると病状があまり進行しない種類の非アルコール性脂肪肝(略称:NAFL)と、その逆に肝炎へ進展しやすいことが問題視されている非アルコール性脂肪性肝炎(略称:NASH)に分類されます。

肝臓レベルでの炎症や線維化を主徴とする過度のアルコール摂取歴が関与しない脂肪性肝炎 (NASH)については肝硬変や肝細胞癌に進展するタイプであると考えられています。

非アルコール性脂肪肝は無症状のままで経過することが多く、健康診断などで初めて指摘される方も少なくありませんが、本疾患を放置してしまうと約1,2割の頻度で肝炎、肝硬変、肝細胞がんへと病状が悪化するケースも時に散見されます。

非アルコール性脂肪肝の初期にはほとんど自覚症状はなく、顕著な症状が現れにくい状態ですが、脂肪肝が悪化して、やがて肝炎を起こして肝硬変に進行して初めて食欲不振や倦怠感、右上腹部痛などの有意な症状が出現するようになる傾向があります。

非アルコール性脂肪肝が進行すると、手足の浮腫所見や体が黄色く染まる黄疸、あるいは腹水貯留などの症状が出現しますし、仮に肝臓への血流が停滞して門脈圧が増えすぎる食道静脈瘤を形成して命に係わる場合も考えられます。

【第2章】非アルコール性脂肪肝にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

非アルコール性脂肪肝対策について、食事面の観点からは基本的に1日あたりの食事量は労働量に照らし合わせておおむね25~35kcal×標準体重と設定することが推奨されています。

一般的には、摂取カロリー数が制限されて炭水化物か脂質を相対的に減らして体重の減量が継続することが達成できれば、脂肪肝は自然に改善するものと期待されています。

具体的な食事メニューにおいては、脂肪や糖分を抑えながら、大豆製品や青魚、赤身肉などの良質なたんぱく質を豊富に摂取するのがお薦めです。

また、非アルコール性脂肪性肝疾患のように肥満やメタボリックシンドロームなどが背景として存在している際は、運動して体重を減量する、あるいは筋肉を鍛えるなどの対策が必要となります。

具体的に、有効性が保証されている運動メニューとしては1回45分程度で週3回程度の有酸素運動を数か月間継続することで肝臓の脂肪化を改善させる効果が見込まれています。

そして、アメリカでの疫学調査によると、マグネシウムを摂取した人(100mg/日)とそうでない人を比較すると、マグネシウムを前向きに摂取した人では肝臓病や脂肪肝による死亡リスクがおおむね50%程度低いことが判明しました2)。

また、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、肝臓と同様に生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与しています。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、非アルコール性脂肪肝にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

非アルコール性脂肪肝とは、肝臓内に中性脂肪を始めとした脂質成分などが異常蓄積する状態を指しており、通常では日々の生活習慣において栄養バランスの偏った食生活や慢性的な運動不足などが原因で引き起こされます。

非アルコール性脂肪肝においては、初期段階ではほとんど自覚症状を認めませんが、病状が進行すると倦怠感、腹部膨満感、食欲不振などの有意症状が出現する場合もあります。

今一度食事内容を見直して生活習慣を修正することにより、非アルコール性脂肪肝を改善することが期待できますので前向きに実践するように心がけましょう。

非アルコール性脂肪肝は進行すると重篤で致命的な症状が現れる可能性がある疾患ですので、無症状でも指摘された際には放置することなく消化器内科など専門医療機関を受診するように心がけましょう。

そのような中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって非アルコール性脂肪肝にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)橋本 悦子:NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の最前線. 日本内科学会雑誌. 2012 年 101 巻 8 号 p. 2316-2321

DOI https://doi.org/10.2169/naika.101.2316

2)Lijun Wu, Xiangzhu Zhu, Lei Fan, Edmond K. Kabagambe, Yiqing Song, Menghua Tao, Xiaosong Zhong, Lifang Hou, Martha J. Shrubsole, Jie Liu,corresponding author1 and Qi Dai:Magnesium intake and mortality due to liver diseases: Results from the Third National Health and Nutrition Examination Survey Cohort. Sci Rep. 2017; 7: 17913.
Published online 2017 Dec 20.

DOI 10.1038/s41598-017-18076-5
DOI https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5738415/

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。