×

胃潰瘍を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

胃潰瘍は、主にピロリ菌による感染、もしくは解熱鎮痛薬のひとつである非ステロイド系抗炎症薬の長期間の内服などによって胃の粘膜がただれる状態を意味します。

それ以外にも、胃潰瘍では喫煙や飲酒、過剰なストレス、刺激物の摂取などによって引き起こされる胃壁の粘膜障害も認められます。

胃潰瘍は現代社会の代表的な病気のひとつであり、胃液中に含まれる胃酸成分やペプシンと呼ばれる物質が胃を保護している粘膜を消化してしまうことによって発症すると考えられています。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて逆流性食道炎の発症などに関与していることが判明しつつあります。

マグネシウムの生理的作用は、エネルギー基質の酵素反応や神経伝達物質に関連するホルモンへの影響などたいへん多岐に渡り、生体の微妙な恒常性の維持にとってマグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言えます1)。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、胃潰瘍にならないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】胃潰瘍になる原因とは?

胃潰瘍の実に70%以上においてピロリ菌が原因であると考えられています。

このピロリ菌に仮に感染したからといって胃潰瘍や胃癌が必ず発症するわけではありませんが、感染した人のほとんどに萎縮性胃炎が引き起こされると言われており、根治的に除菌しない限りピロリ菌は胃内に生息し続けると考えられています。

ピロリ菌が感染する経路としては、衛生環境が良くない共同施設で井戸水を飲んで感染する、あるいは日常的に子供と接する機会が多い母親などから親子間での口移しを介して濃厚接触することで感染が引き起こされることが主流と考えられています。

ピロリ菌以外で胃潰瘍の原因として、ステロイドの関連が指摘されています。

ステロイド薬による治療において、多量のステロイド薬を長く用いれば用いるほど薬による副作用は増加すると考えられている一方で、ステロイドという薬は様々な効果を持っているので、一般的な治療では治癒しにくい病気にも広く使われています。

薬理学的には、副腎皮質ステロイドが胃粘膜を防御する作用を有するプロスタグランジンという物質の合成を抑制して胃粘液分泌が減少し、さらにペプシン分泌の増加作用など胃粘膜を攻撃する因子が増強してステロイド潰瘍が発症すると考えられています。

また、胃潰瘍はNSAIDsと呼ばれる非ステロイド性抗炎症薬の長期服用でも発症しやすいと考えられています。

このNSAIDsは通常では痛み止めとして処方されることが多いですが、血液が固まりにくくなる効果を有するアスピリンもNSAIDsの一種であり、脳梗塞や心筋梗塞の再発予防を目的として低用量アスピリンを長期的に服用している場合にも胃潰瘍に罹患しやすいです。

普段の食生活や食事習慣も胃潰瘍発症に大きく関与しており、暴飲暴食、寝る直前に食事を摂取する、よく噛まないで早食いする、刺激の強い香辛料など胃を刺激するものを過剰摂取するなど不規則な食生活を行うと胃に負担がかかり胃潰瘍の原因となることがあります。

また、胃酸の分泌を促進する食べ物として焼肉、コーヒー、濃い紅茶や緑茶、アルコール、強い香辛料などが知られており、それ以外にも脂肪性の食品は胃を中心として消化器系臓器に負担がかかります。

【第2章】胃潰瘍にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

この病気は以前から男性に多く発症すると伝えられていましたが、近年では更年期前後の中年女性にも多く認められますし、若年者における罹患率も高くなる傾向が指摘されています。

胃潰瘍を発症すると自覚症状の9割は上腹部のみぞおち部分に腹痛を感じると言われており、胃粘膜から出血することで貧血や黒色便などの全身症状が出現します。

特に、胃潰瘍に高度の食道裂孔ヘルニアが合併すれば緊急処置が必要な潰瘍部の穿孔が起こる危険性も指摘されています2)。

治療手段としては、胃酸分泌を抑制する薬や胃粘膜を保護する薬などが処方されると同時にピロリ菌を根本的に除菌する方策も効果的です。

過度のストレスがかかり、イライラ感が募る、過労で睡眠不足に陥る、緊張や不安状態が襲ってくるなど肉体的あるいは精神的なストレスが胃潰瘍発症の引き金になると指摘されていますので日常的に少しずつでもストレスを発散できるように努めることが重要です。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程、あるいは免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると胃潰瘍の発症リスクが上昇すると考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

生活習慣病の予防や健康維持にはバランスのとれた食生活が欠かせませんが、規則正しい食事を継続的に安定して実践するのは意外と困難ですよね。

そこで最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであり食事だけでは賄いきれない栄養成分を手軽に補給できるサプリメントを含む栄養補助食品を毎日の生活に取り入れる方が増えています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、胃潰瘍にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

胃潰瘍はピロリ菌や各種薬剤、あるいは日常的な生活習慣に関連して胃の粘膜下にある筋層組織まで傷つく状態を指しています。

本疾患は主に、40~50歳代の中年齢層に多く発症することが知られており、ほとんどのケースでは早期的に受診することで治癒しますが、症状再発を繰り返すこともありますので十分に注意を払う必要があります。

普段から腹部症状を自覚している方、不規則な生活習慣を送っている場合、胃潰瘍を発症しているかどうか心配な人は最寄りの消化器内科など専門医療機関を受診して一度相談されることをお勧めします。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって胃潰瘍を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 年 1 巻 1 号 p. 20-28.

DOI  https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

2)久保 秀文, 関矢 まり, 河岡 徹, 為佐 卓夫, 山下 吉美:食道裂孔ヘルニアによるupside down stomachを呈し,悪性との鑑別が困難であった胃潰瘍の1例. 山口医学. 2018 年 67 巻 1 号 p. 21-26.

DOI https://doi.org/10.2342/ymj.67.21

 

著者について

+ posts

■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。