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逆流性食道炎を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

逆流性食道炎は、従来では日本人に少ない病気でしたが、近年の食生活の変化などによって、最近患者数が増加しており、強い酸性を呈する胃液や胃で消化される段階である食べ物が食道に逆流して炎症を引き起こすことによって胸やけや胸痛など色々な症状を自覚します。

本疾患は成人の約15%前後が罹患していると推定されており、特に中高年や高齢者に多く発症し、適切な治療を受けない場合は胸やけ症状などが持続することで日常生活に少なからず支障をきたすようになります。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて逆流性食道炎の発症などに関与していることが判明しつつあります。

マグネシウムの生理的作用は、エネルギー基質の酵素反応や神経伝達物質に関連するホルモンへの影響などたいへん多岐に渡り、生体の微妙な恒常性の維持にとってマグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言えます1)。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、逆流性食道炎にならないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】逆流性食道炎になる原因とは?

逆流性食道炎において、食道粘膜が傷害される主な原因としては胃食道逆流による食道内への過剰な胃酸曝露などを始めとする様々な要因が考えられてきました2)。

胃自体は胃酸に対する防御機構があり、健常な人でも多少の胃酸逆流を認めるも逆流する時間が短いために大きな問題になることはありませんが、食道には防御機構がないために胃酸や胃の内容物が食道に逆流することで容易に食道粘膜に炎症を引き起こします。

また、正常では胃液や胃の内容物が食道に逆流しないように、食道と胃の境目に存在する下部食道括約筋が逆流防止という役割を担っています。

この下部食道括約筋は食べ物がその部分を通過するとき以外は胃の入り口を締めて胃の内容物が食道に逆流しないように機能していますが、この筋肉が何かしらの原因で緩んでしまうと胃から食道への逆流が自然と起きることは容易に想像できますね。

逆流性食道炎は、下部食道括約筋の機能が低下することで、胃酸が逆流を起こして食道に炎症が広がるのみならず、食道の蠕動運動が悪くなると胃の内容物が一時的に逆流した際に迅速に胃に送ることが困難となり食道にさらに炎症を惹起させることに繋がります。

逆流性食道炎は、加齢・食事の内容・肥満・姿勢などによって、食道を逆流から守る仕組みが弱まるか、胃酸が増えすぎることで胃液が逆流するために起こります。

逆流性食道炎のその他の原因として、脂肪分や蛋白質の多い食事内容を食べ過ぎることで胃酸が過剰に増加するなども考えられています。

【第2章】逆流性食道炎にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

逆流性食道炎の主たる原因としてストレス、肥満、飲酒、喫煙などの要素が知られています。

それ以外にも、例えば背骨が曲がりもともと前屈み体型になりやすい方、仕事の都合などで長時間前屈みの姿勢をとる傾向が多い人の場合には、胃が圧迫されて腹圧が過剰に上昇することで胃酸が逆流しやすくなると考えられています。

また、最近では一時的な逆流に伴う粘膜の炎症によって、食道の過敏性を高めて知覚過敏状態に陥ることで逆流性食道炎を発症させる可能性も示唆されています。

さらに、普段から熱い飲み物や食事内容、あるいは刺激が強い嗜好物を好んで摂取する人、野菜や果物を日常的に食べない場合にも逆流性食道炎を罹患しやすいと言われていますので十分に注意を払う必要があります。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程、あるいは免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると逆流性食道炎の発症リスクが上昇すると考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

生活習慣病の予防や健康維持にはバランスのとれた食生活が欠かせませんが、規則正しい食事を継続的に安定して実践するのは意外と困難ですよね。

そこで最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであり食事だけでは賄いきれない栄養成分を手軽に補給できるサプリメントを含む栄養補助食品を毎日の生活に取り入れる方が増えています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、逆流性食道炎にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

逆流性食道炎は食道に胃酸などが逆流して主に胸焼け症状を引き起こす病気であり、近年のライフスタイルの変化によって患者数は増加傾向であると言われています。

食道は胃と異なって強い酸性の胃液から粘膜を防御することができないため、逆流した胃酸は食道に炎症を引き起こしやすいと考えられており、発症した際にはきちんと治療をしないと日常生活に制限が生じて生活の質が低下します。

確実な治療を実行することにより健常時のレベルまで回復することも知られていますので、気になる症状を認めた人は早期的に医療機関を受診しましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって逆流性食道炎を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 年 1 巻 1 号 p. 20-28.

DOI  https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

2)曽我部 正弘, 岡久 稔也, 高山 哲治:メタボリック症候群における逆流性食道炎と質的内臓脂肪の関連性. 日本消化器がん検診学会雑誌. 2020 年 58 巻 5 号 p. 412-422.

DOI https://doi.org/10.11404/jsgcs.58.412

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。