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膝靱帯損傷を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

膝関節は、大腿骨、脛骨および腓骨、また膝蓋骨などが組み合わさって形作られており、日常生活において安定して自由な伸展運動などがスムーズに実行できるように複数個の靭帯などを始めとする周囲の構造物が補助するように働いています。

これらの膝を形成している人体組織である膝の靭帯がスポーツなどの外傷要因に伴って異常をきたして損傷を認めるようになると、膝部位で疼痛症状を覚えることに繋がります。

そして、これまでの数々の研究においてマグネシウムというミネラル成分の摂取量が減少することで膝靱帯損傷を含めて様々な疾患に陥りやすいと考えられるようになってきましたが、我が国では日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少ないようです。

一方では、近年において効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、膝靱帯損傷を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】膝靱帯損傷を引き起こす原因とは?

膝関節には通常であれば4つの靱帯が存在して重要な役割を担っており、それぞれ膝の左右両側には内側側副靱帯、外側側副靱帯があり、前後部位には前十字靱帯、後十字靱帯が走行しています。

例えば、交通事故を受傷する、もしくはスポーツ活動中に怪我を負うなど外傷イベントを引き起こすことによって巨大な物理的衝撃が膝関節に負荷となってかかり、その際に膝の靱帯部に強い損傷や断裂などが起こると膝の裏側が痛むことも十分に想定されます。

特に、重症度が高いとされるスポーツ外傷のひとつである膝前十字靱帯の損傷は競技レ
ベルの高いトッププロアスリートだけではなく近年では成長期に該当するジュニア選手にもその発症数増加の傾向があると指摘されています1)。

通常では、内側側副靱帯と前十字靱帯が外力によって損傷を受けやすいと伝えられており、受傷してから3週間前後という発症してまだ間もない頃には膝痛と膝の伸展運動がしにくいなどのサインが認められます。

受傷後1か月程度のしばらく経過した段階では、膝関節内部に血腫が貯留して腫れの所見が目立つこともありますし、損傷部位によっては膝関節の不安定さが少しずつ顕著化してくることも経験されます。

【第2章】膝靱帯損傷に罹患しないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

膝の靭帯損傷については、急激にストップするような動作をした際、あるいは方向を突然転換するときに膝を強く捻ることによって発症します。

一般的に、外側側副靱帯や内側側副靱帯の場合には膝が左右に動くのを制御していますし、前十字靱帯は膝から足側の部分が前方に突出しないようにストップをかける役割を担っており、後十字靱帯でも前十字靭帯と協調して膝が安定的に可動するように機能しています。

これらの靱帯組織が仮に断裂して受傷してしまうと、膝の安定性が減り、下半身における踏み込み動作や切り返しの作業が難しく実施できなくなるのみならず半月板損傷など合併する場合もあります。

膝受傷して靱帯を損傷した直後は、迅速にアイシングを行って患部を冷却して固定して患部に極力負担が掛からないように免荷処置をしましょう。

内側側副靭帯損傷の場合には手術せずに治療することが多く、前十字靭帯が損傷を受けたケースではほとんどの症例で手術治療が適応となります。

手術治療を選択する場合には、術後理学療法士やトレーナーなど専門職と相談しながら状況に応じて適切なリハビリテーションを実践して、筋力をトレーニングで鍛えて早期復帰できるように努めましょう。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、一部の食物にも含有されていて、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

マグネシウムが不足すると、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームを含めた生活習慣病をはじめとして、肩こりや足のこむら返り、そして膝靱帯損傷など筋骨格系組織にも様々な症状を引き起こすと伝えられています。

特に、マグネシウムというミネラル成分はカルシウムの作用を調整制御して全身の筋肉を収縮および弛緩させる役割を果たしています。

主要な必須ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

マグネシウムは、果物や野菜、そして経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取され、特に経口マグネシウムサプリメントに関しては成人1日あたりで約350 mgの摂取量以下であれば比較的安全域であると伝えられています2)。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

膝靱帯損傷を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があるでしょう。

【まとめ(おわりに)】

膝靭帯損傷とは、スポーツや運動などによって物理的外力が膝部分に負担をかけることによって膝関節の動きを常日頃からコントロールしている役割を担っている4つの膝靭帯が損傷する病気です。

膝部が痛むひとつの原因として膝靱帯損傷が挙げられ、万が一膝靱帯を損傷した場合には早期的にアイシングして患部固定することで症状緩和に繋がります。

特に、膝靱帯損傷時には再受傷や二次的な外傷を回避するために、体幹を鍛える、柔らかいボールなどを膝下で転がすように動かす、あるいは座位の状態になって膝を伸展させる、そして大腿部のハムストリングスを鍛えることなどが主なリハビリ療法の内容となります。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょう。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって膝靱帯損傷を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1) 笹木 正悟, 永野 康治:成長期アスリートにおける膝前十字靱帯損傷—予防に向けたアスレティックトレーニング—. 日本アスレティックトレーニング学会誌. 2018 年 4 巻 1 号 p. 19-27.

DOI https://doi.org/10.24692/jsatj.4.1_19

2) Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。