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マグネシウムクリームとインスリン抵抗性を含む糖代謝障害

【はじめに】

さて、人間には17種類のミネラルが必須元素であると考えられており、人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っています。

一方で、マグネシウムは現代人に不足しがちな代表的ミネラルの一つと言われています。

マグネシウムの働きは、動脈硬化予防、高血圧対策、便秘予防、筋肉痙攣予防などに渡り、まさに多種多様な機能があります。

マグネシウムが不足している時の症状として注意したいのが、生活習慣病であり、その中でも特に糖尿病と密接に関連したインスリン抵抗性と糖代謝障害が挙げられます。

甘いものを食べなければ糖尿病にならないということはもはや間違った見解であり、実際にはマグネシウムの摂取不足が原因でインスリン抵抗性を示して糖代謝障害、ひいては糖尿病という疾患が引き起こされる可能性が指摘されております。

今回は、現代病として注目される糖尿病と密接に関連するインスリン抵抗性を含めた糖代謝障害とマグネシウムとの関連、そしてそれらに対するマグネシウムクリームの予防改善効果などを説明します。

【第1章】インスリン抵抗性を含む糖代謝障害とマグネシウムとの関係とは?

主に2型糖尿病の原因のひとつとされるインスリン抵抗性というのは、いわゆる肥満や運動不足などが原因でインスリンが相対的に効きにくくなってしまい、ブドウ糖が細胞に十分に取り込まれなくなる状態を意味します。

このインスリン抵抗性が認められると、筋肉や肝臓などの組織、そして脂肪細胞レベルでブドウ糖を生理的に吸収されにくくなり、血糖値が上がりやすくなってしまいます。

通常では、細胞内ではブドウ糖が身体のためのエネルギー生成に関与しており、インスリンというホルモン分泌物がブドウ糖を細胞内に招き入れるのに必要な化学反応を起こす際にもマグネシウムが必要と言われています。

そんな重要なマグネシウムが不足すると血糖値を下げる作用を有するインスリンの機能が減弱するためにインスリン抵抗性が高まって悪循環のために血糖値が上昇する運びとなります。

さらには、インスリン抵抗性が生ずるとマグネシウムが尿中に多く失われる方向性へと働きやすくなり、摂取不足とあいまってインスリン抵抗性が一段と増悪して糖尿病に進行してしまいます。

だからこそ、インスリン抵抗性を含む糖代謝障害を体の内面から予防して改善させるためにまず優先すべきは「マグネシウム不足」を解消することと考えられます。

【第2章】インスリン抵抗性を含む糖代謝障害を予防して改善できるマグネシウムクリームの効果を教えます!

インスリン抵抗性とは、一定量のインスリンが血中の血糖値を下げる能力を表す指標と考えられています。

つまり、インスリン抵抗性が高くなるということは、血糖値が上がりやすく、糖尿病に罹患するリスクが上昇することを示唆します。

一般的には、糖質成分の取り過ぎや、顕著な運動不足が長期間続くと、インスリンの抵抗性が上昇して、徐々に血糖値が上昇する傾向が認められます。 

2018年に発表された研究1)では、マグネシウムにはインスリン抵抗性を含む糖代謝障害を防ぐ働きがあることが明らかにされました。

この研究では40名の糖尿病患者を対象として、マグネシウムを1日あたり250mg服用する群において糖尿病の指標であるHbA1c値が0.36減少し、インスリンの抵抗性を示すHOMA-IRの評価値が約3割程度も減少したとのことです。

インスリンは老化を進めるホルモンとも呼ばれており、空腹時におけるインスリン濃度が低いほど健康状態が良好であると考えられ、HOMA-IR値が低下することは空腹時のインスリン濃度が低下していることを意味しますので、良い健康状態になっていると言えます。

また、2016年にメキシコ、イラン、オーストラリアの合同研究チームは、「マグネシウム補充がインスリン感受性と血糖に及ぼす影響に関するランダム化比較試験のメタ解析」に関する報告2)をしました。

この研究では、マグネシウム補充期間4か月未満のグループと4か月以上の群を比較したサブグループ解析において、後者グループの空腹時血糖値とHOMA-IRに有意差が認められました。

つまり、この調査結果からマグネシウムが糖代謝障害において有益なサプリメントである可能性があることを伺えます。

マグネシウムは食品の中でも、アーモンドやほうれん草、豆乳、ピーナツバターに加えて、卵や牛乳などの乳製品にも含まれています。

マグネシウム不足を解消するためには、1日でおよそ300mg位の摂取が到達目標になりますが、前述した食品だけで全て賄うとなるとなかなか困難ですよね。

人間がマグネシウムを取り入れるもっとも自然な形は食べ物からだと思いますが、近年ではマグネシウムが実は皮膚からも吸収されやすいという特性があるということが分かってきました。

もちろんマグネシウムの摂取は市販のサプリメントでもある程度は期待できますが、マグネシウムクリームは効率よく簡便に皮膚につけることが出来る新しいタイプのインスリン抵抗性を含む糖代謝障害に対する解決策になり得る代物です。

経皮からの吸収による使用効果および即効性は高いと言われていますので、1日でも早く糖尿病の症状を改善させたいという人はぜひマグネシウムクリームを用いてみてくださいね。

【まとめ(おわりに)】

糖尿病は現代の疫病ともいわれ、糖尿病予備軍まで含めると全人口のおおむね30%程度が発症していると考えられています。

インスリン抵抗性や空腹時血糖値の上昇は、糖尿病の始まりとも言われています。

そして、マグネシウムの効用のなかでも近年注目されているものが、糖尿病対策です。

マグネシウムはカルシウムの影に隠れてその重要性の認識があまり表面上に出てこない主要ミネラルと言えます。

ところが、実際には現代を生きる人々においては慢性的にマグネシウム不足している現実があり、その現実が生活習慣病の中でも特に糖尿病という疾患を発症する大きなリスク因子になっていることが解明されつつあります。

ですから、普段からMgを意識して経口的のみならず経皮的にもあわせて摂取することによって、糖尿病を中心として多種多様な疾患の予防と治療に結びつき、長い目で見れば人生100年時代において充実した健康長寿につながるものと期待できます。

過去の数々の調査から、マグネシウム含有型保湿クリームは糖尿病に対して予防効果があることを教えてくれていますし、ひいては普段の食生活にも良好な影響を果たすでしょう。

糖尿病を持病として抱えている人にとっては、病気と上手に付き合うための選択肢として、食事やサプリメント以外にも経皮的吸収できるマグネシウムクリームを使用することによって症状を軽快させて、快適な生活を実践しましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)Wafaa A ELDerawi , Ihab A Naser , Mahmmoud H Taleb , Ayman S Abutair The Effects of Oral Magnesium Supplementation on Glycemic Response among Type 2 Diabetes Patients.Nutrients.2018.Dec.26;11(1):44.

DOI 10.3390/nu11010044. 

DOI https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30587761/

2)Simental-Mendía LE, Sahebkar A, Rodríguez-Morán M, Guerrero-Romero F. A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials on the effects of magnesium supplementation on insulin sensitivity and glucose control. Pharmacological Research 111:272-282, 2016. doi: 10.1016/j.phrs.2016.06.019.

DOI https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27329332/

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。