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気象病(天気痛)を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

台風や大雨の日が近づくと徐々に頭痛がひどくなる、湿気が多い季節には関節が痛い、梅雨の時期はだるくて倦怠感が改善しないなど気圧の変化によって引き起こされるこれらの一連の症状は「気象病」あるいは「天気痛」と呼称されています。

そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。

以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、気象病(天気痛)にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】気象病(天気痛)とは?

一般的に気圧が低下すると天気が崩れる傾向を認めますが、気象病(天気痛)などの体調不良をきたす大きな要因は「気圧」であると考えられています。

気象病(天気痛)に関連する症状はケースバイケースであり、代表的には片頭痛など慢性的な一次性頭痛の悪化、肩周囲や首の凝り、膝や腰部分の痛み、めまい、抑うつ症状などが挙げられます。

通常、気象病(天気痛)の症状は、一定期間安静にすれば我慢できるぐらいの場合もあれば、家事や仕事が手につかないほど重大な症状に悩まされるケースもありますし、体調変化に対する不安や心理的要素が複雑に関与して症状が悪化する傾向も見受けられます。

ひどい場合には、いつ何時気象病(天気痛)が出現するか判断できないという理由で、親しい友人や家族と旅行できない、台風や落雷が襲ってくるという天気予報を見るだけで体調が悪化することも想定されます。

気象病あるいは天気痛を患っている人は、天候など気圧変化による刺激がストレスとなり、脳が過敏に反応して、交感神経の働きが高まる結果として、脳血管の収縮などの変化を招き、頭痛症状などを強く感じるようになります。

また、気圧の変化を耳の奥にある内耳がセンサーとして検知すると、前庭神経や三叉神経が刺激されて、神経伝達物質や炎症性サイトカインを放出することで、脳の血管が拡張して頭痛を引き起こすと言われています。

内耳の部分に気圧を感じるセンサーがあると考えられていますので、日常的にめまいや耳鳴り症状を起こしやすい人、あるいは乗り物酔いをしやすい場合などにおいては、このセンサーが過敏に検知する結果、通常よりも気象病(天気痛)を起こしやすいリスクがあります。

【第2章】気象病(天気痛)にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

気象環境の変化によって引き起こされる気象病においては、気象環境の変化を把握して事前の予防行動からリスクを軽減することが重要であると考えられています1)。

気象病(天気痛)が出現するパターンや時期などを事前に予測して、気圧や天候の変化に応じてもっとも効果的なタイミングで予防的に鎮痛剤などの薬を服用して、疼痛症状やメンタル不調を防ぐ作用が期待できます。

気象病(天気痛)に効果的とされている薬剤としては、抗めまい薬や内耳の血液循環を良好にする五苓散などの漢方薬が具体例として挙げられ、個々によってどの薬が適しているかを少しずつ試しながら様子を見ます。

薬物治療以外にも、自律神経を整えるために十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事摂取などを含めて規則正しい日常生活を送ることが重要なポイントとなります。

そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。

それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。

さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、気象病(天気痛)を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

気象病(天気痛)とは、天気や天候が悪くなると気圧が変化して頭痛や関節痛など身体の痛みが悪化する、あるいは寒暖差で自律神経のバランスが崩れて様々な不調症状が起こる状態を指しています。

気象病(天気痛)の治療や予防で肝心なポイントは、顕著な心身症状を自覚する前に自分なりのセルフケア方法を確立することであり、天候や気圧の変化に対して効率的に対処できるように日々工夫してください。

そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラル成分の代表格が、「マグネシウム」です。

ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると指摘されており、日常的な疲労状態から精神的な健康を脅かす恐れも懸念されているため、気象病(天気痛)に陥らないためにも常日頃のマグネシウム摂取が重要です。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって気象病(天気痛)を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1) 真田 知世, 田口 晶彦, 川瀬 善一郎, 小平 紀久, 久野 芳之, 田中 貴, 山中 菜詩, 梅村 朋弘, 鈴木 孝太ら:気象と小児ぜん息患者数の関連調査:気象データとレセプトデータを活用した「Health Weather」の取り組み. 日本公衆衛生雑誌. 2020 年 67 巻 9 号 p. 603-608.

DOI https://doi.org/10.11236/jph.19-045

2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。