LINE登録で
スペシャルハンドブックを配信中!

心的外傷後ストレス障害 (PTSD)を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

誰でも恐ろしいことを経験すると、一定の影響が心身に生じますが、一部の人はこの影響が通常よりも強く長引くために衰弱状態に陥り、心的外傷後ストレス障害(以下、略称PTSD)を発症すると考えられています。

PTSDでは、命を脅かすような強烈なイベントを契機として、実際の体験をしてから時間経過したあとでもフラッシュバックなどによる侵入的再体験、あるいは心的外傷体験に関連する刺激回避、否定的な思考や気分変調、些細なことで怒りっぽくなる症状が出現します。

そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。

以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、心的外傷後ストレス障害にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】心的外傷後ストレス障害とは?

心的外傷後ストレス障害(英語表記名:PTSD)とは、Post Traumatic Stress Disorderの略称であり、日本語では心的外傷後ストレス障害と呼ばれています。

この疾患は、現実的に死の危険に直面したのちに、その体験記憶が自分の意志とは無関係にフラッシュバックや悪夢として思い出されて、体験後に不安や緊張が高まる、あるいは辛さのあまりに現実感がなくなったりする状態であると考えられています1)。

一般的に、トラウマを体験した直後に気持ちがふさがって精神的に不安定になることは、誰しもが経験することですが、実体験後1か月を経た段階でも十分に対処できずに生活に支障を呈している状態であれば、PTSDを発症している可能性を否定できません。

PTSDの主な原因としては、性的暴行、自然災害など恐怖心や無力感を引き起こすイベントですが、自動車事故などによって生命が脅かされるあらゆる体験がPTSDの原因になり得ます。

また、PTSD発症例では実際に自分自身が重傷を負う、死の脅威にさらされるといった直接的にイベントを経験する、外傷的出来事を複数回経験しているケースもあれば、他人が殺される場面を目撃したなど間接的に体験して引き起こされる場合もあります。

PTSDによる症状は1カ月以上続くことが多く見受けられますが、 急性ストレス障害の持続症状として認められることもあれば、実際に体験した出来事から半年以降経過してから発症する場合もあります。

【第2章】心的外傷後ストレス障害にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

PTSDは症状が出現してから3カ月以内に約半数の方が自然に改善していく一方で、1年以上経過しても自然回復せずに症状が慢性化する場合もあるという見解がありました。

近年では、PTSDの薬物療法も進歩を遂げており、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(略称:SSRI)などを始めとする抗うつ薬を使用することで治療を実施することができるようになってきました。

また、PTSDに関連する症状を改善するためには、カウンセリングを用いた精神療法が治療の中心的役割を担います。

実際のカウンセリングでは、初期段階で患者本人やそのご家族などがPTSDに関する正しい知識を得るための啓蒙教育が重要なポイントとなります。

そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。

それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。

さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、心的外傷後ストレス障害を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

心的外傷後ストレス障害(略称:PTSD)は、日本の総人口の約1%に認められるありふれた病気であり、トラウマになる圧倒的な外傷的出来事などを経験後に出現する日常生活に重大な支障をきたしうる不快反応を指しています。

PTSDは、生命が脅かされるイベントなどを目撃、あるいは体験することによって、毎晩のように悪夢を見る、あるいは出来事を思い出させる関連事項を避けるなど激しい精神的苦痛が長期間継続されることがあります。

最近では、PTSDに対する治療法は確立されてきており、カウンセリングを用いた精神療法や抗うつ薬などによる薬物療法が主要な治療策として挙げられます。

そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラル成分の代表格が、「マグネシウム」です。

特に、ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると指摘されています。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって心的外傷後ストレス障害を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1) 厚生労働省知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス総合サイトHP:PTSD

DOI https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html

2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

著者について

+ posts

■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。