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マイコプラズマ感染症を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

マイコプラズマ感染症とは、主に肺組織に障害をもたらすマイコプラズマと呼ばれる病原体に感染することで発症する感染症を意味しています。

マイコプラズマに感染すると、咳や息苦しさなどの呼吸器症状を呈する以外にも皮疹、手足の運動障害、腎機能低下、関節痛など様々な臨床症状をもたらす危険性が懸念されています。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えてマイコプラズマ感染症を含む感染症疾患の発症などに関与していることが判明しつつあります。

細菌やウイルスなどの病原体による感染予防の観点から免疫機構を含む生体の微妙な恒常性を維持するために、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言われています1)。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、マイコプラズマ感染症にならないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】マイコプラズマ感染症になる原因とは?

マイコプラズマ感染症の原因菌はマイコプラズマ・ニューモニエと呼ばれる細菌であり、主に小児や若年者が罹患して代表的には呼吸器症状を呈する疾患と知られています。

感染前後の潜伏期間としては数週間程度と考えられており、飛沫感染や接触感染など比較的濃厚な接触がリスクファクターとなってマイコプラズマという病原体に暴露されて学校環境や家族内で感染が広がっていきます。

飛沫感染とは、通常では感染者の唾や唾液を体内に取り込んでしまうことで感染するパターンである一方で、接触感染は感染者が普段使用していた物品を共有することで感染するタイプの感染経路を指しています。

マイコプラズマ感染症に伴う症状としては、マイコプラズマ菌自体が直接肺組織を攻撃するのみならず、感染を契機として免疫学的な過剰反応が引き起こされることで全身的に多彩な症状が認められるとも言われています。

【第2章】マイコプラズマ感染症にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

マイコプラズマに感染すると、概ね2〜3週間前後の潜伏期間を経たあとに頭痛、倦怠感、喉の痛み、咳などの症状が引き起こされ、安静を保持して症状発現後数週間程度経過してから治癒方向に向かうことが多いです。

マイコプラズマ感染症に関連して、発疹や蕁麻疹などの皮膚症状、あるいは眼球充血や眼脂、難聴感、関節痛など肺病変以外の随伴症状を認めることも時に散見されます。

肺炎マイコプラズマの検査方法については、2013年に保険収載された抗原検出キットが迅速かつ簡便に施行できることから今でも多くの施設で広く普及しています2)。

マイコプラズマ感染症は、積極的な治療を実施することなく対症療法的に様子観察していると自然に症状が軽快していくことが多いですが、マクロライド系やテトラサイクリン系などの抗生物質による投薬効果も期待できると考えられています。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、そして免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると低免疫状態からマイコプラズマ感染症のリスクが上昇すると考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、マイコプラズマ感染症にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

マイコプラズマ感染症は、感染者の唾液や咳、くしゃみなどを介して周囲の人々において感染が成立し、外来通院治療でも対応できる状態が多い一方で、合併症を認めて重症化すると入院して集中治療が必要になることも時に経験されます。

その治療手段に関しては、安静にして解熱剤や水分補給など対症療法の実践、あるいは感受性を有する抗生物質の使用が中心となり、確実に治療効果を確認して慎重な経過観察を継続することが重要な視点となります。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってマイコプラズマ感染症を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 年 1 巻 1 号 p. 20-28.

DOI  https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

2)小林 優貴, 鈴木 弘倫, 淺田 道治, 及川 信次, 奥住 捷子, 菱沼 昭:市販されている5種類のマイコプラズマ抗原検出キットにおける検出感度試験. 医学検査. 2020 年 69 巻 1 号 p. 30-35.

DOI https://doi.org/10.14932/jamt.19-34

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。