心身症を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

日本心身医学会によると、心身症とは「身体疾患の中でもその発症や経過に心理社会的因子が密接に関与することで器質的ないし機能的障害の認められる病態を指しており、基本的には神経症やうつ病など他の精神障害に伴う身体症状は除外する」と定義されています1)。

一般的には、心理社会的なストレス要因が病気の発症や病状の増悪・改善に関わるとされている疾患には、過敏性腸症候群や機能性ディスペプシア、あるいは本態性高血圧症、アトピー性皮膚炎や疼痛性障害などが挙げられます。

そして、マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。

したがって、マグネシウム不足になると、それぞれの神経細胞に必要なマグネシウム量が満たされなくなり、心身症をはじめとして精神行動面での異常症状のみならず機能的な身体症状が出現することに繋がると考えられます。

以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、心身症にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】心身症になる原因とは?

心身症という病気は、例えば仕事や対人関係といった日常生活における心理面でのストレス要素が長期間に渡って曝露されるなど個人の身体においてストレス反応が継続することによって引き起こされます。

通常、ストレス反応とはストレスに対応するための生体に備わった防御反応のことであり、ヒトは過剰なストレスを受けると交感神経系や副腎皮質ホルモンなどを始めとするホルモン分泌が盛んに機能する流れになります。

その結果、心理面や行動面、そして身体面においても多彩な生体反応が起こるようになっているのです。

前述したような変化は本来であれば自分の身を守るために緊急的に働く自然反応ですが、これらが長期的にわたって多大に続いてしまうとストレス障害となって多種多様な障害や疾病の発症に繋がることになります。

本疾患においては、心理社会的なストレス要素を継続的に受けるのみならず、普段の生活習慣や行動様式、そして個々人の生まれ持った性格や考え方の傾向などによって発症リスクが異なることが周知されています。

その一例として、心身症を発症するリスクが高いと思われている性格特性として失感情症が挙げられ、この状態は自己感情が気付きにくく、感情を言語表現できない人の特徴とされ、本疾患を発症する人に往々にして認められる所見の代表例であると伝えられています。

したがって、心身症を発症する人は実際に自分が心理社会的ストレスを普段から感じていること自体に自覚がないことも多く、結果的に治療開始や外来通院継続が困難になることもしばしば認められます。

【第2章】心身症にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

心身症の発症が疑われた場合には、現実的には症状に応じた検査が行われつつ仮に顕著に器質的な病変を認めるケースでは、内視鏡検査、CT検査やMRI検査など画像精査、あるいは血液検査などで鑑別診断に繋げるようにします。

また、心身症では「心身医学療法」と呼ばれる方法で、心理療法と薬物療法を上手く組み合わせて心と体の双方向から治療を実践することになります。

心身症という疾患は日々のストレス障害が積み重なって身体面の病気として出現したものであると言えますので、心身症にならないためには普段からストレスに対する自己防御策を講じておく必要性が高いと考えられます。

そして、人体にとって必須のミネラルは16種類あると言われ、このうちマグネシウムもカルシウムやカリウムなどと並んで主要なミネラルのひとつとされています。

以前から本邦では厚生労働省が健康増進法に基づいて邦人の食事摂取基準量を規定していますが、現代人の多くがマグネシウムの慢性的な摂取不足に陥っていると伝えられています。

人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると考えられています2)。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、心身症にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

心身症とは、心理社会的なストレス要因が契機となって発症、あるいは慢性的な症状が悪化したりする病気の総称を意味します。

いわゆる心理社会的ストレスによって発症する神経症やうつ病などの精神疾患とは一線を画して異なる病気と考えられており、ストレス反応に応じて身体に著明な器質的あるいは機能的異常が出現します。

仮に過敏性腸症候群を発症している人であれば下痢や便秘といった便通異常が現れる事が多いですし、機能性ディスペプシアを罹患している場合には嘔気やみぞおち周辺の痛み、または腹部膨満感などの症状が過剰なストレスによって悪化すると言われています。

そのような背景の中で、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々のみならず老年期高齢者における心身の健康のために欠かせない成分の代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって心身症を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 村上 佳津美:小児の心身症 診断と治療. 児童青年精神医学とその近接領域, 2018 59 3 p. 283-293.

DOI https://doi.org/10.20615/jscap.59.3_283

  1. 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No. 1.p56-61.

DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。