不眠症を抱えた人がマグネシウムを摂取する意義

【はじめに】

さて皆さんの日々の御経験の中で、「目を閉じて疲れたから十分に眠りたい、明日も多忙だから早く眠らなければいけない」と思えば思うほど逆に目が冴えてしまうということはありませんか。

「毎朝の目覚めがどうも悪い」、そして「どうしても夜中寝ているときに1度ならず数回に渡って目が覚めてしまう」などといった症状を訴える場合には、その背景にはさまざまな理由で高質な睡眠がとれていないと言っても過言ではないでしょう。

その理由になり得る代表格として日々の生活におけるマグネシウムの摂取不足が挙げられます。

特に、マグネシウムは、人体にとって必須のイオンとされており、日々の健康と生活を支えて維持するのにとても有益な役割を有しています。

マグネシウムが不足すると、生活習慣病(糖尿病、メタボリックシンドローム)のみならず不眠症など様々な症状を自覚する可能性が高くなると言われています。

今回は、多くの現代人が悩みとして抱えている不眠症を持つ人がマグネシウムを摂取する意義について説明いたします。

【第1章】不眠症を抱えた人がマグネシウムを摂取する重要性とは?

不眠症とは、入眠そのものの障害や中途半端な覚醒、あるいは早朝から目覚めて覚醒してしまう、また熟眠ができない障害などの睡眠に関する様々な問題が期間として1ヶ月以上ものあいだ長期にわたって続いてしまいます。

そして、マグネシウムというミネラル要素は体温や血圧の調節をはじめとして、中枢神経の興奮、全身の筋肉収縮などの生理的機能の数々に関与しています1)。

マグネシウムは日々の生活において様々なストレスを受けてお酒を飲むときなどにも消費されますし、食事から得られる糖質成分をエネルギーとして燃焼させるときにも大量に使用されます。

このように、マグネシウムが種々の原因で消費されて不足してしまい体内のミネラルバランスが崩れる結果に陥ると、筋肉が収縮傾向になり、肩こりやこむら返りなどの不調を契機として不眠症に繋がるリスクが考えられます。

このような背景があるからこそ、不眠症を抱えた人がその症状を改善させるためには、「マグネシウム不足」を解決することが重要と考えられます。

【第2章】不眠症を抱えた人がマグネシウムを摂取する手段とは?

不眠症の方は良質な夜間帯の睡眠が充分に取ることができずに、最悪な場合には仕事や学業、家庭生活などの日中昼間のいろいろな機能障害が生じた状態になります。

不眠症を引き起こす理由や原因は個人によって様々であり、代表的なものには苦痛などの心理的ストレスや全般的な身体の不調性などが挙げられます。

不眠症では、適切な検査や診断を経て睡眠障害の確固たる原因となっている課題に対して直接的にアプローチする手法と薬物そのものを使用した治療方法の介入が検討されることになります。

そして、同時に特に度重なる飲酒を含む不適切な生活習慣を顕著に認めて不眠症を自覚されるケースであれば、「マグネシウム不足」が強く疑われます。

マグネシウムはアーモンドやほうれん草、豆乳、ピーナツバター、アボカドなどの食事内容に加えて、卵や牛乳、ヨーグルトなどの乳製品にも含まれています。

マグネシウム不足を解消するためには、1日大体300mgぐらいの摂取が目標になりますが、これらの食品だけで全て目標量を賄おうとするとかなり大変ですよね。

生体がマグネシウムを吸収するもっとも自然な形は食物からだと思いますが、近年ではサプリや錠剤やパウダー、グミのようなタイプも市販で普及しており、基本的には個人の好みに応じて選択すれば良いと考えます。

【まとめ(おわりに)】

不眠症はひどくなれば仕事内容や運転中のコンプライアンスやあらゆる課題に対する思考能力にまで支障をきたすことになりますし、ひいては関連して肉体的あるいは精神メンタル的な健康問題を引き起こして状態悪化を助長させることもあるので要注意です。

もしあなたが今現在、だれかに「よく眠れていますか?」と質問されて、すぐに「はい」とはっきり答えられないのであれば、一度医師に相談してみましょう。

職場や家庭での不眠対処で色々試していても効果がまったく現れずに最悪な状態から脱出できないときには早期的に不眠症の専門医に相談しましょう。

そして、マグネシウム物質は代謝的な血糖値の調整、あるいは骨の健康、そして神経や筋肉の機能などを中心として体の多くの生理的役割に重要な貢献を果たしており、実は睡眠の質を向上させるのにも不可欠な役割を担っています。

これからは、マグネシウムをはじめとするミネラルバランスを意識した快適な日常生活を過ごせるように工夫していきましょうね。

心地好く十分自分が満足できるレベルに眠れるようになれば、毎朝ずいぶんと気持ちよく目が覚めることができ、さらには日々の生活もますます今以上に生き生きとすることでしょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)糸川嘉則:カルシウム, マグネシウムの生体中での挙動.無機マテリアル.1994 1252.p420-426.

DOI https://doi.org/10.11451/mukimate1994.1.420

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。