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ストレス性皮膚炎を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

肌はストレスによる症状が最も現れやすい身体の部位と言われていて、過度のストレスによって皮膚の血管収縮、男性ホルモンの増加や免疫機能の低下などを引き起こしてストレス性皮膚炎を発症することがあります。

ストレス性皮膚炎は、ストレスを受けたときに強烈なかゆみを感じるのが特徴です1)。

そして、マグネシウムは生体にとって必須の金属であると昔から伝えられており、マグネシウム元素が欠乏すると皮膚疾患を惹起しうると考えられていました。

このような観点からも生体の微妙な恒常性の維持にとって、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言えます2)が、残念ながら現代の日本人は代表的ミネラルであるカルシウムやカリウムだけでなくマグネシウムも慢性的に不足しています。

昨今では多種類のミネラルやビタミンなどを同時に効率よく補うことができるサプリメントによってマグネシウム成分を摂取する人も多く存在しています。

近年では、サプリメントなどの健康食品の消費量は年々増加しており、いまや約6割もの人が利用していると言われています。

今回は、ストレス性皮膚炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】ストレス性皮膚炎とは?

身体のなかでは脈拍や体温、臓器の働きをコントロールするために、自律神経が働いていて、通常の場合にはストレスとなる負担を受けると、我々の身体はその事態に対処するために自然と交感神経を優位に切り替えます。

自律神経とは、交感神経と副交感神経を良いバランスに保ち、内臓の動きなどの生命を維持するための機能を正常に働かせているものであり、自律神経のバランスが乱れて血行不良を招いて皮膚の温度低下へとつながる結果、皮膚のバリア機能が低下します。

自律神経が乱れると、肌の生まれ変わりであるターンオーバーも肌のバリア機能も低下して、花粉やホコリなど外部刺激にも敏感になりやすく、肌荒れしやすい状態に陥ってしまいます。

特に、交感神経が優位になると、生体反応として血管の収縮が起こり、さらにその状態が続くと免疫機能の低下なども起こって、皮膚のターンオーバーが正常に行われなくなり、皮脂の過剰分泌や紫外線によるメラニンの増加を促進して様々な皮膚トラブルを合併します。

女性の場合には過度のストレスによって男性ホルモンの分泌が増えて、皮脂量が増加して、顔面や首などにニキビができやすくなることもあります。

日常的なストレスと肌荒れは関係が深く、一般的にストレスを感じるとホルモンバランスが乱れて、皮脂が過剰に分泌されて毛穴がつまりやすくなると言われています。

また、ストレス性皮膚炎の一部とも考えられている蕁麻疹は、皮膚の一部に膨疹と呼ばれる少し膨らんだ発疹が現れる病気であり、原因の特定できない特発性が多いですが、食物やストレスをきっかけに発症するタイプもあります。

蕁麻疹の膨疹には掻痒感を伴いますが、多くの場合には数時間で膨隆疹は消失しますが、なかには慢性的に経過することもあります。

蕁麻疹では、急激に発症する膨疹が特徴であり、外表上は1cm程度の大きさの病変から地図状に広がることも存在し、蕁麻疹の膨疹は非常に強いかゆみを伴い、数時間のうちに体の至る所に広がった後、跡形もなく消失します。

【第2章】ストレス性皮膚炎にならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

ストレス性皮膚炎を発症した場合にはできるだけ皮膚への刺激を避けるように日常的に規則正しい生活を送ることが重要な視点となります。

そして、マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、皮膚、および骨形成や筋骨格の安定度を正常に保つのに必要な栄養素です。

近年になって特に注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。

ある調査によるとサプリ製品を購入する際に重要視する点として、過半数以上が「効果や有効性」と答えていたそうですが、その効き目が顕著に出現するまでの期間というのは個人差のみならず、サプリの種類や目的によっても異なりますので念頭に置いておきましょう。

最近では必須ミネラルの栄養素であるマグネシウム成分が慢性的に摂取不足に陥っている人々が増加しているようですが、普段からサプリメントを摂取する利点などについては少しずつ周知されてきています。

ストレス性皮膚炎にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

ストレス性皮膚炎とは、ストレスが原因で発症する皮膚炎のことであり、強いストレスを感じたときにかゆみ症状が顕著に出現するのが特徴的です。

一般的に、過度のストレスを受けると、副腎皮質から分泌されるコルチゾールというホルモンが関係してステロイドホルモンの影響で肌の代謝バランスを乱して肌のバリア機能を低下させて、皮膚にかゆみを引き起こします。

日常的にストレスを解消して発散できるように規則正しい生活を送ることが重要なポイントとなります。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは生体内の約300種類の酵素をサポートする補助酵素としての重要な役割を果たしていることは周知の事実です。

現在のところ、製薬会社や食品会社から色々な微量元素のサプリメントが販売されており、特にマグネシウム成分を含んでいるサプリメントでは酸化マグネシウムやクエン酸マグネシウムなどの化合物として多彩な形で市販店などにおいて入手することが出来ます。

したがって、日々の食事内容を見直しながら、サプリメントをうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってストレス性皮膚炎にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1) 健達ネットHP:ストレス性皮膚炎とは?原因や症状から対処法まで徹底解説

DOI https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/21769

2)福生吉裕:マグネシウム製剤の臨床治療への有効性. 東京未病研究会雑誌. 1995 年 1 巻 1 号 p. 20-28.

DOI https://doi.org/10.11288/mibyou1995.1.20

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。