【はじめに】
ためこみ症は、物を大量に集める癖があって、その所有物の整理整頓ができずに所有物に対する執着が強くて捨てられないという症状を表しています。
収集物や所有物は個々によって様々であり、本や新聞、衣類、文房具、空き缶や家具、動物などが挙げられ、患者本人は集めているものに特化した価値や強い愛着心を持っているために所有物の処分が困難となって、生活空間やライフスタイルを蝕みます。
そして、マグネシウムはミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、精神機能を含めて生体のエネルギー産生機構に深く関与していると考えられています。
以前から我が国では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。
そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。
今回は、ためこみ症にならないために日常生活でマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。
【第1章】ためこみ症とは?
ためこみ症とは、実際のものの価値とは無関係に所有物を捨てることや手放すことが持続的に困難であることによって特徴づけられています1)。
ためこみ症状は、典型的には10代という若年期に発現し、20代には個々の日常生活機能を制約し始めて、30代には臨床的に顕著な障害を認めると言われています。
実際のところ、患者さん自身や家族、そして時には医療従事者も、ためこみ症が精神科や心療内科の領域の疾患に関連するものとは、ほとんど認識されていないことが多いです。
一般的に、ためこみ症の臨床経過は慢性的に継続して、自然に症状が軽快することは少なく、単身生活やパートナーが不在の状況下では、より病状が悪化する傾向が見受けられます。
比較的人生の早期段階で発症し、社会機能や生活面での障害を呈するために適切に診断を確定して個々に応じた治療を実施することが重要なポイントとなります。
ためこみ症の発症原因としては、大きく分けて気質要因、環境要因、遺伝要因、生理学的要因などが関与していると考えられています。
ためこみ症の人は基本的に優柔不断な気質であることが多い以外にも、完璧主義、先延ばし、計画的に仕事を進行することが困難であることなども特徴的な性格と言われています。
また、ためこみ症の人は、時に強いストレスによる心的外傷の経験を持っていて、それが影響してためこみ行為が始まる、あるいは病状が悪化する場合もあります。
遺伝的に両親や近しい親戚がためこみ症である場合や生理学的にためこみ行為をする傾向が認められる場合にも、ためこみ症を罹患して日常的に物をため込む素質を有するパターンになりやすいと考えられています。
【第2章】ためこみ症にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性
ためこみ症の治療に関しては、いわゆる標準治療というのは現状ありませんが、有効的な治療手段として候補になるものとしては、薬物療法が挙げられます。
ためこみ症に対する薬物療法については、強迫性障害の治療と似た部分があって、抗うつ薬が第一選択にはなりますが、効果の出にくさが懸念されていて、症状の改善率は2割程度であると言われています。
ためこみ症に加えてうつ病などが併存して、悪化傾向を認める際には抗うつ薬などの薬物を使用することで有効的に働くことが期待できます。
そして、マグネシウムの生理的な効果としては、エネルギーの生成やタンパク質の合成、神経・筋肉のコントロール、心機能や血圧調整のみならず神経系作用を制御する役割もあるために精神的な要素や睡眠活動にも効果があるとされています。
人体内で数えて7番目に多いミネラルであるマグネシウムは、精神的な情動安定とストレス防御という観点も含めて生体内におけるすべてのエネルギー活動の場で重要な役割を持っていると言われています2)。
それと同時に、マグネシウムには神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ働きがあるとも伝えられているため、マグネシウムを普段から前向きに摂取することで高ぶる気持ちを鎮めて安定した精神状態を保持する作用があります。
さらに、マグネシウムというミネラルは精神的なリラックス効果だけでなく、全身の筋肉自体を弛緩させる作用も期待されています。
一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられる以外にも、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども有名なマグネシウム成分の供給源となっています。
特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。
生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されています。
同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。
日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。
こうした観点から、ためこみ症を引き起こさないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。
【まとめ(おわりに)】
ためこみ症は、様々なものを病的にためこんで、自宅など在住環境がゴミ屋敷の状態になるなどが認められる精神疾患のことです。
ためこみ症は、主に患者本人の健康状態のみならず生活面や社会面での対人関係にも大きな影響が出ることがあって、その標準的な治療法はいまだに確立されていませんが、薬物治療や環境調整、認知行動療法などを状況に応じて組み合わせて症状改善を目指します。
そして、私たちの体内に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラル成分の代表格が、「マグネシウム」です。
ストレスが過剰にかかる現代ではマグネシウム摂取量そのものが不足傾向であると指摘されており、日常的な疲労状態から精神的な健康を脅かす恐れも懸念されているため、ためこみ症に陥らないためにも常日頃のマグネシウム摂取が重要です。
今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってためこみ症を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
【引用文献】
1) MSDマニュアルプロフェッショナル版HP:ためこみ症
2) 藏前尚子:2型糖尿病におけるマグネシウムの役割. JICD, 2015, Vol. 46, No.1.p56-61.
DOI https://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol46/17-vol46.pdf
著者について
■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域
■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。
■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。