「ヒトの血清および尿中マグネシウム濃度に対する経皮マグネシウムクリームの効果」
アメリカ医学研究論文
文献(米国国立医学図書データベース)
経皮マグネシウムの効用をまとめた研究データはこちらです。
マグネシウム不足の深刻化近年、マグネシウム不足の人が増えています。生命の基礎ミネラルとも言えるマグネシウムが不足すると、メタボになるだけでなく、様々な体調不良、そして偏頭痛、心筋梗塞、高血圧、慢性筋肉痛などの原因になることが分か[…]
概要
東イングランド・ハートフォードシャー州の研究者たちが被験者に対して、マグネシウムクリームを定期的に塗布することによって、血清および尿中のマグネシウム濃度がどう変化するかを実験。
背景
マグネシウムの経口摂取は一般的だが、この調査ではクリームに含まれるマグネシウムがヒトに経皮吸収されるかどうかを判断することを目的としている。
実験
25人の被験者(平均年齢34.3歳+/- 14.8歳、身長171.5cm +/- 11cm、体重75.9kg +/- 14 kg)に対して、56mg/日のマグネシウムクリームとプラセボクリームを2週間塗布し、その後の血清および尿中マグネシウムを測定し分析。
結果
プラセボ群では、血清および尿中マグネシウム濃度に統計的に有意な変化を示さなかったが、マグネシウムクリーム塗布後には統計的に有意な血清マグネシウム(0.82〜0.89 mmol / l、p = 0.29)の増加が認められた。
ヒトを対象としたマグネシウムの経皮吸収性を調べた研究はこれまでになかったが、このパイロット研究では、プラセボクリームを使用した被験者と比較して、56 mg/日のマグネシウム経皮送達により、実施前から実施後の血清および尿中マーカーの増加率が大きくなり、その優位性が確認されました。
マグネシウム不足の深刻化近年、マグネシウム不足の人が増えています。生命の基礎ミネラルとも言えるマグネシウムが不足すると、メタボになるだけでなく、様々な体調不良、そして偏頭痛、心筋梗塞、高血圧、慢性筋肉痛などの原因になることが分か[…]
著者について
早稲田大学理工学部卒業後、栄養関連の商品開発・情報編集などに15年以上従事。固定観念に囚われず、世界の新しい情報をいち早くキャッチし、既存のデータと組み合わせて新しい付加価値を生み出すことを心がけている。
趣味は、欧米の臨床試験データや研究論文を貪り読むこと。