アルコール性肝障害を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

アルコールを過剰に摂取することで引き起こされる肝臓病を総称してアルコール性肝障害と呼んでおり、代表的にはアルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変、アルコール性肝がんなどが挙げられます。

アルコールは基本的に肝臓で代謝処理されており、毎日のように大量にアルコールを摂取すると、アルコール分解するための酵素として知られているミクロゾーム・エタノール酸化系物質が活発に働くことが判明しています。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病発症のみならず肝機能などに関与していることが判明しつつあります。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、アルコール性肝障害にならないために普段の生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】アルコール性肝障害になる原因とは?

アルコール性肝障害は通常ではアルコールの多量摂取が直接的な原因として知られており、普段から大量に飲酒すればするほど罹患率が上昇しますし、長期にわたり継続して飲酒習慣を継続していれば本疾患を引き起こす危険性が高いと考えられています。

一般的に、肝臓という臓器内においてアルコールを分解する機能は生まれ持った遺伝的な要因によって個々に違いがあり、アルデヒド脱水素酵素(略称:ALDH)と呼ばれるアセトアルデヒドを分解する酵素の有無などによって規定されます。

このような飲酒量、飲酒期間、あるいは遺伝的要素以外にも、性差による罹患率の相違も指摘されており、特に女性の場合にはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの影響で男性よりもアルコール性肝障害が発症しやすいことが周知されています。

また、アルコール性肝障害では慢性的な過剰飲酒によって生じることが知られており、脂肪肝炎をはじめとして急性肝不全、肝硬変、肝がんなど多彩な病型を呈することが報告されています1)。

 

【第2章】アルコール性肝障害にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

万が一、アルコール性肝障害に罹患した際には、その初歩的な治療として脂肪肝がアルコール性肝炎や肝硬変に進行するのを予防する目的で禁酒が勧められます。

ただし、急激に断酒する、あるいは禁酒を継続することは容易いものではなく、治療を遂行していくに際しては本人や主治医のみならず、家族の協力が必要不可欠ですし、アルコール離脱症候群に対する対応など精神面にもアプローチしていくことが求められます。

同時に、普段の食生活を見直して、バランスの優れた食事内容を摂取するように心がける、あるいは適正エネルギー量を取り入れて脂質を控えめにすることなどを設定して、日常的に不足しがちなミネラルなどの栄養素を補給することが重要な観点となります。

そのような中で、アメリカでのある疫学調査によると、マグネシウムを摂取した人(100mg/日)とそうでない人を比較すると、マグネシウムを前向きに摂取した人では肝臓病や脂肪肝による死亡リスクがおおむね50%程度低いことが判明しました2)。

この研究によると、特にアルコール飲酒者と脂肪肝を罹患した患者群において全体的なマグネシウム摂取量が肝臓病による死亡リスク低下と有意に相関しているとのことでした。

マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、肝臓と同様に生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与しています。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、アルコール性肝障害にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

日常的に多量のアルコールを摂取し続けると、肝細胞が変性や壊死を起こして徐々に肝臓の機能を低下させてしまうアルコール性肝障害の状態に陥ります。

アルコール性肝障害においては、まずアルコール性脂肪肝を発症し、少しずつアルコール性肝炎へと病気が進行して、最終的にはアルコール性肝硬変へと進展し、重篤な状態となる可能性が指摘されています。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、一般的に自覚症状が出にくく、症状の出現に気づいた時には肝臓の機能障害が進行していることも多いので、普段から健康診断などで肝臓の数値に異常があった場合には放置せずに医療機関を受診しましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってアルコール性肝障害にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)今 一義:アルコールと肝疾患―病態と疫学―. 日本消化器病学会雑誌. 2022 年 119 巻 1 号 p. 14-22.

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.119.14

2)Lijun Wu, Xiangzhu Zhu, Lei Fan, Edmond K. Kabagambe, Yiqing Song, Menghua Tao, Xiaosong Zhong, Lifang Hou, Martha J. Shrubsole, Jie Liu,corresponding author1 and Qi Dai:Magnesium intake and mortality due to liver diseases: Results from the Third National Health and Nutrition Examination Survey Cohort. Sci Rep. 2017; 7: 17913.
Published online 2017 Dec 20.

DOI 10.1038/s41598-017-18076-5
DOI https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5738415/

著者について

■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。