炎症性腸疾患を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

炎症性腸疾患とは、腸の粘膜組織に慢性的に炎症を引き起こす病気の総称を指します。

通常では本疾患症候群の場合、感染性胃腸炎などの急性病変は含まずに潰瘍性大腸炎およびクローン病のことを意味しています。

これらふたつのいずれの病気に関してもいまだに明確な発症メカニズムは解明されていませんが、発症すると腸の粘膜に強い炎症が生じることで下痢、腹痛、血便などの腹部症状が現れることが知られています。

炎症所見が高度で重症な場合には発熱や倦怠感、体重減少などを中心に全身症状を引き起こし、また自己免疫疾患である観点から腸管病変のみならず関節や眼球、口腔内、皮膚などの部位に及び多彩な症状を自覚することがあります。

炎症性腸疾患では小腸粘膜異常をきたしやすく、吸収不良症候群を呈することも往々にして認められるがゆえにマグネシウムなどの吸収障害も併発して慢性的にミネラル不足になると言われています。

ところが、我が国でも日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、これまでにもマグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されています。

近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、炎症性腸疾患にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】炎症性腸疾患になる原因とは?

2020年の時点で、炎症性腸疾患における明確な発症の原因はいまだに判明していませんが、炎症性腸疾患のひとつである潰瘍性大腸炎の場合には自己免疫機能の異常や食生活の乱れが一種の原因であると推察され、遺伝性疾患であるとの見方も指摘されています。

また、小腸粘膜病変を主体とするクローン病については腸内に流れ込んだ飲食物の成分や腸内細菌の環境変化などによって免疫機能が通常よりも過剰になる、あるいは何らかの感染症が発症に関与しているとも伝えられております。

それ以外にも、クローン病に関しては腸管組織を養うために血流を送っている毛細血管の先天的異常なども一因として挙げられており、潰瘍性大腸炎と同様に遺伝性との関連もあると推測されています。

さらに、喫煙することや痛み止めや解熱剤などの薬を乱用することによって症状が再燃する可能性も危惧されているため、普段の生活においては禁煙を心がけると同時に薬を用いる際にはかかりつけの医師などに相談する必要性が高いと考えられています。

【第2章】炎症性腸疾患にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

炎症性腸疾患は、腹部兆候を始めとして色々な症状が良くなったり悪くなったりすることを繰り返すのが特徴的であり、腸粘膜の炎症を繰り返すことで腸管の内腔が狭くなる、あるいは健常者よりも悪性腫瘍が発生しやすいとも考えられています。

炎症性腸疾患の場合には、原則として薬物療法が行われます。

実際に使用される薬剤としては、過剰な免疫機能を抑制するステロイドや免疫抑制剤、消化管の炎症を抑える5-アミノサリチル酸製剤などが挙げられます。

また、薬物療法で十分な効果が得られない場合には、血液中から特に働きの強い白血球を除去して過剰免疫機能を抑制する血球成分除去療法が行われることもあります。

さらに消化管がせまくなる、または炎症が粘膜深層部にまで達して消化管に穴が開く穿孔を起こしたケースでは手術治療によって病変部位を切除する根治的な治療が行われます。

炎症性腸疾患の多くは、症状が強い期間は腸管を休めるために食事を摂取することができず、点滴や経腸栄養による栄養管理が必要です。

このような背景から、微量栄養素が慢性的に欠乏しやすい炎症性腸疾患の患者様は入院期間の長期化や腸管切除など手術からの回復に時間を要し、ミネラルのひとつであるマグネシウム成分が不足しないように日常的に注意を払う必要があります1)。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法は一般的に普及され多くの人が利用しています。

マグネシウムは、果物や野菜、または経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取され、特に経口マグネシウムサプリメントは、成人1日あたりで約350 mg(マグネシウム元素量)の摂取量以下であれば安全域と考えられています2)。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

炎症性腸疾患にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

炎症性腸疾患は現代の医学をもってしてもはっきりとした発症メカニズムが解明されておらず、いまだに確立した予防策が残念ながらありません。

しかし、この病気は食の欧米化などに伴う我が国での食生活変化、あるいは腸内細菌叢の異常などが関与している可能性も指摘されているため、本疾患の発症を予防するには常日頃からバランスのよい規則正しい食生活を送ることが肝要です。

下痢や血便など腹部症状が安定して落ち着いてくれば通常の食事も可能となる一方で、不適切な食事内容による症状再燃や腸管状態の悪化を回避するために極力低脂肪で食物繊維の少ない食事を取ることが推奨されています。

また、炎症性腸疾患は日常生活における過労やストレスによって症状が悪化しやすくなることが知られており、普段から十分な休息や睡眠を確保して出来る限りストレスをためないように心がけましょうね。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって炎症性腸疾患を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. Weisshof R, Chermesh I. Micronutrient deficiencies in inflammatory bowel disease. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 18(6):576-581, 2015.

DOI  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26418823/

  1. Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。