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セリアック病を予防するために今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

私たちは食べ物を消化して栄養を吸収することで生命を維持するために必要なエネルギーを獲得しています。

セリアック病は、小麦のなかに含まれる「グルテン」という物質に対して、誤って自己免疫が過剰に反応を引き起こすことで発症する疾患を指しており、他にもグルテン過敏性腸症候群やグルテン不耐症と呼称されていることも耳にします。

セリアック病の患者数は本邦では米国などと比べて少ないものの、以前よりも増加傾向を示しており、外的な環境要因なども影響していると推測されていて、本疾患では自己免疫の異常反応が生じて、小腸組織が障害を受けて栄養吸収に支障を認めます。

マグネシウムイオンはカリウムに次いで細胞質内に多く存在するカチオンであることが知られており、マグネシウムは 300以上の酵素活性に必要なミネラルです。

一方、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、セリアック病にならないために普段からマグネシウム製品を取り入れる重要性などについて説明します。

【第1章】セリアック病とは?

セリアック病は小麦に含まれるグルテン蛋白によって生じる腸管の自己免疫性疾患であると言われています1)。

セリアック病は、小麦やライ麦など多くの穀物類に含有されている「グルテン」というタンパク質に対して過剰な免疫反応が生じることから発症することが知られており、日常的に食卓でよく見かけるパンやパスタ、シリアルなどの食べ物と深い関係性を有しています。

グルテン物質の中には、タンパク質を構成しているアミノ酸成分のなかでも、グルタミンとプロリンが特に多く含有されていることが知られています。

胃腸での消化が不完全になりやすいグルタミン物質などが小腸粘膜から吸収される段階で、トランスグルタミナーゼ酵素によって代謝的な処理を受ける反応を通じて、グリアジンという抗原性の高い物質が産生されて自己免疫反応が誘発されると考えられています。

セリアック病における自覚症状の出現様式はケースバイケースであり、ほとんど無症状の人がいる反面、重度の栄養失調を呈する場合も存在します。

吸収障害に関連して慢性的に続く下痢、体重減少などの症状が認められる以外にも、便秘、腹部違和感、疲労感、腹痛などありふれた症状が見受けられます。

さらに、身体にとって必要な栄養素である鉄やカルシウム、ビタミンなどの各種栄養素が有効的に吸収されずに体内で不足することで、鉄欠乏性貧血、骨粗鬆症、口内炎、脱毛、手足のしびれ、肝障害なども併発すると言われています。

【第2章】セリアック病にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

セリアック病では、小麦やライ麦などの穀物に含まれるグルテンを摂取することで自己免疫が過剰に応答して様々な吸収障害に関連する症状が引き起こされるため、基本的な治療方法は、グルテン物質を食事内容から除去することが重要なポイントとなります。

セリアック病は、食事療法を実施するだけでは治療効果が不十分であることも見受けられるため、薬物治療に関する薬の開発が今でも期待されている現状が存在します。

セリアック病では、ビタミン群などを中心に栄養障害に関連して病原体に対する免疫力が低下することも懸念され、小腸で本来吸収されるべき鉄やカルシウム、葉酸、ビタミンB12などの栄養素をサプリメントなどによって補充する治療手段も考慮されます。

マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています2)。

マグネシウムは、人体にとって必須のイオンとされており、日々の健康と生活を支えて維持するのにとても有益な役割を有しています。

原則として、マグネシウムなどのミネラルそのものは基本的には体内で十分な量を作ることができませんから、食品などから摂取する必要があります。

マグネシウムはアオノリ、昆布、ヒジキなどの海藻類、大豆、納豆などの豆類、しらす干し、干しエビ、アサリなどの魚介類、アーモンドなどの種実類などに多く含まれていると伝えられています。

ところが、最近では必須ミネラルの栄養素である「マグネシウム」が本邦でも慢性的に摂取不足に陥っている人が増えていると頻繁に聞かれます。

万が一、食事などで十分な量を取れない場合には市販で販売されて容易に手に入るサプリメントを活用する方法もあります。

最近では日常生活においてサプリメントを摂取する重要性は徐々に周知されており、成人に関してはマグネシウム(クエン酸マグネシウムや塩化マグネシウム)の成分を1日当たりに概ね400 mg前後を摂取することが推奨されています。

そして、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

特にマグネシウム不足が叫ばれている本邦の日本人では、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められますね。

総合的に考慮すると、セリアック病を予防するためには普段から意識して食べ物やサプリメント、あるいは経皮吸収型クリーム製品などからマグネシウム成分を摂取する必要性があると言えます。

【まとめ(おわりに)】

セリアック病は、小腸の粘膜が異常な自己免疫反応によって萎縮変化を引き起こして、様々な栄養素の消化吸収障害をきたす病気として位置づけられています。

その発症原因は、主に小麦やライ麦などの穀物に含まれるタンパク質のひとつであるグルテン物質に対する免疫反応が契機となって、小腸上皮組織における正常の絨毛形態が失われることで栄養素吸収機能が障害されると考えられています。

セリアック病では慢性的な下痢症状がたびたび認められるようになり、鉄欠乏、葉酸欠乏、骨軟化などを含む多彩な栄養不良に関連する症状が見受けられるようになります。

基本的な治療法は、グルテンを除去した厳格な食事制限であり、パンなどの小麦製品を一切摂取しなければ、小腸粘膜の状態改善によって下痢などを始めとする症状全般を改善して合併症を併発するリスクを出来るだけ軽減することが可能となります。

そして、我々の体内ではミネラル成分が様々な身体機能を正常に保つために多彩な役割を担っていますが、中でも近年において生活習慣病のみならずセリアック病の予防対策として重要な位置づけとして考えられているのが「マグネシウム」です。

もし周りにセリアック病に関して心配している人がいたら、十分にバランスの取れた食べ物を毎日の中で規則正しく取り入れることを推奨すると同時に、特にマグネシウムを中心としたミネラル成分の栄養素を前向きに摂取するように教えてあげて下さいね。

日々の食事内容やサプリメント栄養、経皮吸収型クリームなどを上手に活用してマグネシウムの摂取方法を工夫することでセリアック病にならないように有意義な生活を送りましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)中澤 英之:セリアック病と「氷山モデル」. 信州医学雑誌. 2008 年 56 巻 4 号 p. 212

DOI https://doi.org/10.11441/shinshumedj.56.212

2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1例.心臓. 2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_50-S1_54.

DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。