まだ間に合う!?クローン病を予防するためにやっておくべきこと

【はじめに】

私たちは食物を消化して栄養を吸収することで生命を維持するために必要なエネルギーを獲得しています。

一般的に、食物を体内に取り込み、消化および吸収し、最終的には不要物を糞便として排泄するまでの重要な役割を担っている体内の器官が消化器です。

クローン病とは、そのような消化管に病変が発生する炎症性腸疾患のひとつです。

クローン病では小腸粘膜異常をきたしやすく、吸収不良症候群を呈することも往々にして認められるがゆえにマグネシウムなどの吸収障害も併発して慢性的にミネラル不足になると言われています。

マグネシウムイオンはカリウムに次いで細胞質内に多く存在するカチオンであることが知られており、マグネシウムは 300以上の酵素活性に必要なミネラルです。

一方、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、クローン病にならないために普段からマグネシウム製品を取り入れる重要性などについて説明します。

【第1章】クローン病になる原因とは?

クローン病の原因は、現在のところはっきりとは詳細に解明されていません。

いわゆる白人など特定の人種や、特定の地域に住む人の発症率が通常と比べて高いと考えられていますし、同じ家系内で発症者が出やすいことなどから、何らかの遺伝的な要因が関与しているとの見解が示されたこともあります。

また、特定のウイルスや細菌感染を契機に発症する、あるいは特定の食材が腸の粘膜に異常な刺激を与えることで発症するという説も言われています。

クローン病は動物性脂肪や、たんぱく質を多く摂取する人のほうが発症しやすいことが最近では分かってきており、近年の研究では食生活や腸内環境の状態も発症に関与していることが示されています。

【第2章】クローン病にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

クローン病と実際に診断された場合は、その方の症状や重症度に合わせて色々な治療が組み合わされて行われており、基本的には腸に炎症が起きている部位の刺激を避けるため、絶飲食をして点滴による栄養管理を行います。

また、薬物治療としては、炎症や過剰な免疫作用を抑えるための5-アミノサリチル酸製薬、ステロイド、生物学的製剤などによる薬物療法が行われており、軽症では 5-アミノサリチル酸製剤や栄養療法、中等症から重症では経口ステロイド剤や抗菌薬が使用されます。

クローン病は再発を繰り返す原因不明の難治性の炎症性腸疾患であり、複数回の手術が必要となることも多いと言われています1)。

微量栄養素が慢性的に欠乏しやすい炎症性腸疾患の患者様は入院期間の長期化や腸管切除など手術からの回復に時間を要し、ミネラルのひとつであるマグネシウム成分が不足しないように日常的に注意を払う必要があります2)。

マグネシウムは、人体にとって必須のイオンとされており、日々の健康と生活を支えて維持するのにとても有益な役割を有しています。

原則として、マグネシウムなどのミネラルそのものは基本的には体内で十分な量を作ることができませんから、食品などから摂取する必要があります。

マグネシウムはアオノリ、昆布、ヒジキなどの海藻類、大豆、納豆などの豆類、しらす干し、干しエビ、アサリなどの魚介類、アーモンドなどの種実類などに多く含まれていると伝えられています。

ところが、最近では必須ミネラルの栄養素である「マグネシウム」が本邦でも慢性的に摂取不足に陥っている人が増えていると頻繁に聞かれます。

万が一、食事などで十分な量を取れない場合には市販で販売されて容易に手に入るサプリメントを活用する方法もあります。

最近では日常生活においてサプリメントを摂取する重要性は徐々に周知されており、成人に関してはマグネシウム(クエン酸マグネシウムや塩化マグネシウム)の成分を1日当たりに概ね400 mg前後を摂取することが推奨されています。

そして、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

特にマグネシウム不足が叫ばれている本邦の日本人では、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められますね。

総合的に考慮すると、クローン病を予防するためには普段から意識して食べ物やサプリメント、あるいは経皮吸収型クリーム製品などからマグネシウム成分を摂取する必要性があると言えます。

【まとめ(おわりに)】

クローン病は炎症性腸疾患のひとつであり、1932年にニューヨークのマウントサイナイ病院の内科医クローン先生らによって限局性の回腸炎として初めて報告された病気であり、小腸や大腸などの粘膜に慢性的な炎症を長期にわたって引き起こします。

本邦ではクローン病は難病疾患として指定されており、疫学的には発症率は10万人に約30人程度であり、通常では男性のほうが女性より2倍程度発症しやすいことも特徴です。

クローン病は口腔にはじまり肛門にいたるまでの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍性病変が起こりえますが、小腸と大腸を中心として特に小腸末端部が好発部位であり、主に腹痛、血便、下痢、体重減少などが代表的な症状となります。

クローン病は一度症状が改善しても、再発を繰り返しながら徐々に病状が悪化していくことが特徴ですので、再発を予防するために普段から正しい治療の知識を身に付けて、日々の食事栄養療法を続けていくことが重要です。

そして、我々の体内ではミネラル成分が様々な身体機能を正常に保つために多彩な役割を担っていますが、中でも近年において生活習慣病のみならずクローン病の予防対策として重要な位置づけとして考えられているのが「マグネシウム」です。

もし周りにクローン病に関して心配している人がいたら、十分にバランスの取れた食べ物を毎日の中で規則正しく取り入れることを推奨すると同時に、特にマグネシウムを中心としたミネラル成分の栄養素を前向きに摂取するように教えてあげて下さいね。

日々の食事内容やサプリメント栄養、経皮吸収型クリームなどを上手に活用してマグネシウムの摂取方法を工夫することでクローン病にならないように実り多い有意義な生活を送りましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)桑原 隆一, 池内 浩基, 皆川 知洋, 堀尾 勇規, 佐々木 寛文, 蝶野 晃弘, 坂東 俊宏, 内野 基:クローン病に対する腸管切除症例1,143例の検討. 日本消化器外科学会雑誌. 2018 51 11 p. 671-679.

DOI https://doi.org/10.5833/jjgs.2017.0203

  1. Weisshof R, Chermesh I. Micronutrient deficiencies in inflammatory bowel disease. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 18(6):576-581, 2015.

DOI  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26418823/

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。