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B型ウイルス性肝炎を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(英語略称:HBV)に感染した状態の総称であり、一度発症すると肝炎や肝硬変、肝臓がんといった肝臓の病気を引き起こす可能性が高くなります。

B型肝炎にかかっていても自覚症状が現れないことが多く、気付かないうちに重篤な病気へと進行してしまう場合も見受けられるため、注意が必要です。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムが欠乏すると急性心筋梗塞や脳血管疾患などを代表とする生活習慣病の発症のみならずB型ウイルス性肝炎の罹患などに関与していることが判明してきています。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、B型ウイルス性肝炎にならないために普段の生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】B型ウイルス性肝炎とは?

近年では、肝炎ワクチンの活用や妊娠時の血液検査の徹底により、新規に罹患する患者数は大幅に減少傾向にありますが、引き続き予防や検査の啓発が求められています。

B型肝炎ウイルスは血液や体液などで感染し、慢性化しやすいという共通した特徴があります。

また、B 型肝炎ウイルス(hepatitis B virus: HBV)の再活性化は、確実な対応が遅れた場合には発症後の致死率が極めて高い重篤な病態であると考えられています1)。

血液製剤を介した感染経路は、以前に問題となったことがありますが、原因となるウイルスが同定されて以降、徐々にこうした感染経路は少なくなってきていますが、近年では性感染症としての感染成立が増加してきていることが問題視されています。

B型肝炎ウイルスは主に血液など体液を介して感染し、その感染経路として垂直感染や水平感染が挙げられます。

垂直感染として挙げられるのは母から子への感染であり、出生時に産道で感染する場合や妊娠中の子宮内で感染する場合などが想定されます。

一方で、水平感染としては性行為による感染や不衛生な医療器具を使用したことによる感染、入れ墨やピアスの穴開けなどによる感染などがあります。

B型肝炎の症状の特徴としては、感染の状態により、一時的な症状で終わる一過性感染と、B型肝炎ウイルスを保有し続ける持続感染に分けられます。

一過性感染では、主に免疫系の発達した成人が感染した場合に認められ、具体的な症状として、数カ月から半年の潜伏期間を経た後に、全身の倦怠感や食欲不振、黄疸、褐色尿などが出現します。

一般的には、数週間で症状のピークを迎えて、自然回復に向かいますが、急性肝炎を発症した方のうち1~2%程度で症状の進行が認められて、劇症肝炎を発症し、肝性昏睡(肝性脳症)という肝機能低下に伴う意識障害が起こり、最悪死亡する危険性があります。

持続感染では、母子感染や3歳以下の幼少期に感染した場合に起こりやすいと言われていて、持続感染の場合にはウイルスを保有しているものの、肝機能が正常で特別な症状が認められない無症候性キャリアが殆どの割合を占めていると考えられています。

【第2章】B型ウイルス性肝炎にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

急性肝炎の多くは自然に回復に向かいますが、慎重な経過観察が必要です。劇症肝炎への移行の危険があるため、入院による安静と経過観察が一般的です。

B型肝炎の予防にはワクチン接種が有効であり、垂直感染が懸念される新生児は産後なるべく早いタイミングでHBV免疫グロブリンを筋肉注射し、HBワクチンを皮下注射するほか、その後も1か月後、6か月後にワクチンの接種を受けることになっています。

そして、アメリカでの疫学調査によると、マグネシウムを摂取した人(100mg/日)とそうでない人を比較すると、マグネシウムを前向きに摂取した人ではB型ウイルス性肝炎を含む肝臓病による死亡リスクがおおむね50%程度低いことが判明しました2)。

マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、肝臓と同様に生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与しています。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、B型ウイルス性肝炎にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスに感染した状態の総称であり、発症すると肝炎や肝硬変といった肝臓の病気を引き起こす可能性が高くなり、肝臓がんの原因になることもあります。

B型肝炎に罹患していても自覚症状が現れないことが多く、気付かないうちに重篤な病気へと進行してしまう例も見受けられるため、一定の注意が必要です。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することでB型ウイルス性肝炎にならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1)貝瀬 眞由美, 須田 剛士, 堀内 亮佑, 柴田 真由美, 小川 るり子, 粉川 直明, 寺島 健史, 内山 聖ら:B型肝炎ウイルス再活性化対策に関するガイドライン遵守のための取り組み. 医療薬学. 2020 年 46 巻 3 号 p. 138-145

DOI https://doi.org/10.5649/jjphcs.46.138

2)Lijun Wu, Xiangzhu Zhu, Lei Fan, Edmond K. Kabagambe, Yiqing Song, Menghua Tao, Xiaosong Zhong, Lifang Hou, Martha J. Shrubsole, Jie Liu,corresponding author1 and Qi Dai:Magnesium intake and mortality due to liver diseases: Results from the Third National Health and Nutrition Examination Survey Cohort. Sci Rep. 2017; 7: 17913.
Published online 2017 Dec 20.

DOI 10.1038/s41598-017-18076-5
DOI https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5738415/

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。