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甲状腺がんを予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

甲状腺がんは、比較的女性に多いといわれる疾患であり、2019年に日本全国で甲状腺がんと診断されたのは18,780人で、そのうち男性4,888人で女性13,892人と女性が男性の約2.8倍の罹患者数になっています。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて甲状腺がんを含む腫瘍性疾患の発症などに関与していることが判明しつつあります。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、甲状腺がんにならないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】甲状腺がんとは?

甲状腺は、甲状軟骨(のどぼとけ)のすぐ下にある気管の前にあり、左右ほぼ対称的に蝶が羽を広げたような形をして気管を覆っており、甲状腺がんとは、甲状腺の一部にできた悪性腫瘍です。

甲状腺は、本来ヨードを取り込んで基礎代謝を上げる、あるいは骨成長を助けて、脂質・糖の代謝を行う働きの甲状腺ホルモンを分泌する役割を担っています。

甲状腺がんは、組織の状態によって、全体の約90%を占める甲状腺分化がんである乳頭がん、全体の約5%の甲状腺分化がんである濾胞がん、全体の1%未満の甲状腺分化がんである低分化がん、そして髄様がん、未分化がん、悪性リンパ種に分類されています。

甲状腺分化癌は一般的に予後が良好とされていますが、なかには予後不良のものも含まれています1)。

甲状腺がんは初期症状がほとんどなく、健康診断や別の疾患で診察を受けた際に偶然発見されることが多く、前頸部(甲状腺)・側頚部(リンパ節)にできたしこりを触れる症状で腫瘍に気づくこともあります。

甲状腺がんが進行し、周囲の反回神経・気管・咽喉にがんが浸潤してくると、嗄声(声のかすれ)や咳症状が起こり始めて、さらに病状が進行すると呼吸困難が出現します。

がんが食道に浸潤した場合の症状は、喉の違和感を覚えて、食べ物が飲み込みにくくなって誤嚥などの嚥下障害を認める場合もありますし、時には血痰などの症状を自覚することも見受けられます。

【第2章】甲状腺がんにならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

多くの甲状腺がんの原因は、明確には判明していませんが、髄様がんの場合は遺伝性(家族性)の関連が証明されていて、血液検査でRET遺伝子を調べて診断に繋げることもあります。

乳頭がんも一部は遺伝による発症であると考えられていて、このような遺伝性のがんは、比較的若い人に発症するという特徴がありますので、家族や親戚で甲状腺がんを発症したことがある場合は一定の注意が必要です。

また、小児期の放射線被曝も甲状腺がんを発症する原因のひとつと認識されています。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています2)。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると低免疫状態から甲状腺がんを含む腫瘍性疾患の罹患リスクが上昇すると考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じずに適量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、甲状腺がんに罹患しないためにも普段から最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

甲状腺がんは初期症状がほとんどありませんが、進行していくとしこり・喉の違和感・嗄声・飲み込みにくさなどが出現する病気です。

適切にがんの種類を診断して治療を実施すると、高齢でも比較的予後のよい病気ですので、気になる症状を認める際や甲状腺がんに対する不安などがある場合は、専門医療機関を受診するように心がけましょう。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要です。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって甲状腺がんを引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)山田 光一郎, 田中 信三, 平塚 康之, 隈部 洋平, 渡邉 佳紀, 小山 泰司, 古田 一郎, 吉松 誠芳ら:甲状腺分化癌の長期予後. 日本気管食道科学会会報. 2014 年 65 巻 3 号 p. 234-240.

DOI https://doi.org/10.2468/jbes.65.234

2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1例.心臓. 2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_50-S1_54.

DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。