特発性膝骨壊死症を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

特発性の膝骨壊死は、いわゆる膝関節に接している大腿骨と脛骨の先端部にあたる組織が壊死してしまいます。

本疾患は変形性膝関節症と並んで、膝痛を抱えた患者様に多く認められる疾患であり、中高年層である60歳以上の女性に頻繁に起こる病気とされています。

いったん膝が骨壊死を起こすと、歩行時に膝が痛む、座っている状態から立ち上がる際に膝痛を自覚する、あるいは階段の上り降りする動作がつらくなるなどの症状を認めることが知られています。

そして、これまでの数々の研究においてマグネシウムというミネラル成分の摂取量が減少することで筋肉の病気を含めて様々な疾患に陥りやすいと考えられるようになってきましたが、我が国では日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少ないようです。

一方では、近年において効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、特発性膝骨壊死症を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】特発性膝骨壊死症を引き起こす原因とは?

本疾患の原因については現代においても完全にはわかっていませんが、脆弱化した骨が骨折を繰り返す過程が発症に関与していると考えられています。

特発性膝骨壊死という病気は、骨が壊死する特定の危険因子がない比較的高齢の女性(時には男性も発症)に引き起こされやすく、この疾患における骨壊死の病態としては他のタイプとは異なって骨そのものが脆弱になることが主要な原因として考慮されています。

つまり、直接的な外傷受傷も無い状況で例えば骨粗鬆症に罹患している方の骨が通常の摩耗性変化をすることで発症すると言われています。

膝の骨壊死は、原因がはっきりと解明されていない「特発性骨壊死」、あるいは基礎疾患を抱えておりステロイド大量投与などによって引き起こされる「続発性骨壊死」が挙げられ、前者の方が後者よりも罹患患者数が多いと言われています。

以前は特発性膝骨壊死の発生原因としては、何らかの虚血性変化によって二次的に生じる骨壊死と考えられていましたが、近年になって本疾患は軟骨下骨折によって引き起こされると判明してきました1)。

一般的には、加齢に伴って脆弱化した骨組織に体重などの負荷がかかることでひざ関節の先端部で微細な軟骨下骨折が繰り返して起こる毎に自然治癒していると考えられています。

ところが、例えば変形性膝関節症の病状が進行する過程などにおいてはそれらの微細な骨折病変が十分に治りきらずに広範囲に及ぶことで膝骨が壊死に陥ります。

これらに関連して、軟骨下骨折が起こるたびに内側半月板に損傷が認められると同時に大腿骨と脛骨が擦れて骨表面に小さなひび状骨折所見が形成されることで膝領域の特発性骨壊死症が引き起こされている背景があることが判明しつつあります。

【第2章】特発性膝骨壊死症に罹患しないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

特発性膝骨壊死症を疑った際には、まずはレントゲン撮影を施行して異常所見がないかどうかを確認することになります。

初期段階の病変ではレントゲン画像だけでは明らかに判明しない場合があるため、次のステップとしてMRI検査を実践することも頻繁にあります。

特発性膝骨壊死の治療法に関しては、骨端や関節面に生じた骨壊死病変であっても軟骨下の骨そのものが陥没するまでは手術をせずに保存的治療を行うことが勧められます。

その一方で、仮に関節面の骨陥没を認めた場合には関節形成術が推奨されます。

初期の症例では痛み症状に対しては鎮痛剤を処方して、歩行動作を制限する、あるいは松葉杖などを利用して患部の免荷を実行するなどの保存療法で症状が改善することが多いようです。

これらの治療内容によって著効しない場合や病勢の悪化速度がとても速い場合には患者さんの年齢や日常生活における活動性、または残存する膝関節機能などを考慮して関節温存手術と人工膝関節置換術などの手術療法が提案されることになります。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

マグネシウムが不足すると、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームを含めた生活習慣病にととまらず、肩こりや足のこむら返りなどと同様に膝骨壊死症も含めた筋骨格系の組織関連障害として様々な症状を引き起こすと考えられます。

特に、マグネシウムというミネラル成分はカルシウムの作用を調整制御して全身の筋肉を収縮および弛緩させる役割を果たしています。

必須・主要ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

マグネシウムは、果物や野菜、そして経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取され、特に経口マグネシウムサプリメントに関しては成人1日あたりで約350 mgの摂取量以下であれば比較的安全域であると言われています2)。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

特発性膝骨壊死症に罹患しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があるでしょう。

【まとめ(おわりに)】

特発性膝骨壊死という病気は、主に膝関節近傍の部位に発生する比較的限定された軟骨下骨が壊死を起こす疾患です。

本疾患では、中高年女性が突然に夜間や安静時に大腿骨内側部に強い痛みを感じることで発症することが知られており、膝関節そのものが悪化しているわけではないので正座などの動作ができるケースが認められるのも特徴の一つとされています。

特発性膝骨壊死症は決して治らない病気ではなく治療成績も向上しつつありますので、仮に膝周辺に夜間などにおいて急激に強い疼痛を自覚した際にはなるべく早く整形外科のクリニックや病院などの医療機関で確実な検査と適切な治療を受けるように心がけましょう。

そしてそのような背景がある中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょうね。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって特発性膝骨壊死症を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)Yamamoto T, Bullough PSpontaneous osteonecrosis of the knee : the results of sub-chondral insufficiency fracture. J. Bone Joint Surg. Am,82:858-866, 2000.

DOI 10.2106/00004623-200006000-00013

DOI https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10859106/

  1. Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。