LINE登録で
スペシャルハンドブックを配信中!

機能性ディスペプシアを予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

機能性ディスペプシアは、検査で明らかな異常がないにもかかわらず、みぞおち辺りの痛みや胃もたれなどの上腹部症状を現す病気を指しています。

そして、従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで機能性ディスペプシアなど様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、機能性ディスペプシアにならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】機能性ディスペプシアとは?

機能性ディスペプシア(略称:FD)は症状の原因となる器質的疾患を認めない、胃・十二指腸領域に起因する不快な慢性症状がある症候群を言います1)。

機能性ディスペプシアとは、胃痛や食欲不振、吐き気などの症状が長期的かつ慢性的に持続しているにもかかわらず、血液検査や上部消化管内視鏡検査を実施してもその直接的な病因となるような異常所見が同定できない病気であると考えられております。

機能性ディスペプシアでは、症状の原因となる器質的疾患を認めない、胃や十二指腸領域に起因する不快な慢性症状を有する症候群です。

機能性ディスペプシアを引き起こす原因としては、主に胃の蠕動運動に関する機能障害、内臓の知覚センサーが通常より過敏になっている、あるいは心理的なストレスなどが挙げられます。

機能性ディスペプシアの原因はまだはっきりと分かっていませんが、胃・十二指腸の運動異常や知覚過敏、胃酸分泌、心理的なストレスなどが原因の1つと考えられています。

また、最近ではサルモネラ感染などによる感染性胃腸炎が治った後に、機能性ディスペプシアを発症する例も報告されています。

それ以外にも、アルコールや喫煙、不眠といった生活習慣の乱れも関わっているとされ、これらの原因が1つ、もしくは複数が組み合わさって発症すると考えられています。

【第2章】機能性ディスペプシアにならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

機能性ディスペプシアに対しては、対症療法的に腹痛症状には鎮痛薬、吐き気症状には制吐剤などを利用して症状緩和に努めます。

機能性ディスペプシアでは症状に応じた薬を用いて治療し、第一選択薬として推奨されているのが、胃酸の分泌を抑える酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬やヒスタミンH2受容体拮抗薬など)です。

また、胃のはたらきをよくする消化管運動機能改善薬(ドパミンD2受容体拮抗薬やコリンエステラーゼ阻害薬など)なども症状軽減に有用と考えられています。

そして、人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していると考えられています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられます2)。

また、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

特に、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、機能性ディスペプシアにならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

機能性ディスペプシアの罹患率は約15%であると報告されており、頻度の高い身近な病気で、特に命に関わることはありませんが、QOL(生活の質)に影響するため、我慢せずに適切な治療を受けることが大切です。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって機能性ディスペプシアを引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1) 鈴木 秀和:機能性ディスペプシアの病態研究の進歩:Rome基準も含めて. 自律神経. 2021 年 58 巻 4 号 p. 266-272

DOI https://doi.org/10.32272/ans.58.4_266

2) 山路力也:熱中症予防に効果的な3つの栄養素と3つの料理とは?.

DOI https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170723-00073620

著者について

+ posts

■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。