COVID-19によるマグネシウム対カルシウム比と死亡率

「Magnesium-to-Calcium Ratio and Mortality from COVID-19」

by Fernando Guerrero-Romero 1,*ORCID,Moises Mercado 2ORCID,Martha Rodriguez-Moran 1,Claudia Ramírez-Renteria 2ORCID,Gerardo Martínez-Aguilar 1,Daniel Marrero-Rodríguez 2ORCID,Aldo Ferreira-Hermosillo 2ORCID,Luis E. Simental-Mendía 1ORCID,Ilan Remba-Shapiro 2ORCID,Claudia I. Gamboa-Gómez 1ORCID,Alejandra Albarrán-Sánchez 3ORCID andMiriam L. Sanchez-García 2
1. Biomedical Research Unit, Instituto Mexicano del Seguro Social, Durango 34067, Mexico
2. Research Unit in Endocrine Diseases, Hospital de Especialidades, Centro Médico Nacional Siglo XXI, Instituto Mexicano del Seguro Social, Mexico City 06720, Mexico
3. Department of Internal Medicine, Hospital de Especialidades, Centro Médico Nacional Siglo XXI, Instituto Mexicano del Seguro Social, Mexico City 06720, Mexico
*
Author to whom correspondence should be addressed.
Academic Editor: Roberto Iacone
Nutrients 2022, 14(9), 1686; https://doi.org/10.3390/nu14091686
Received: 14 March 2022 / Revised: 12 April 2022 / Accepted: 12 April 2022 / Published: 19 April 2022

 

COVID-19によるマグネシウム対カルシウム比と死亡率」

研究概要

背景:COVID-19患者で頻繁に起こる肥満、2型糖尿病、動脈性高血圧、免疫応答の低下、サイトカインストーム、内皮機能障害、および不整脈は、低マグネシウム血症と関連しています。

目的:マグネシウムとカルシウムに関する細胞流入と流出が同じトランスポーターを含むことを考慮して、血清マグネシウム対カルシウム比と重度のCOVID-19による死亡率との関連を評価することを今回の研究では目標としました。

方法:20203月から20217月にかけて、60.3±15.7歳の年齢層であり、COVID-19で入院した1064人の患者の臨床および検査データが分析されました。

死亡退院した554(52%)の患者のデータを、回復して退院した510(48%)の患者のデータと比較しました。

結果:ROC曲線は、COVID-19による死亡リスクの高い個人を特定するためのマグネシウム対カルシウム比の最良のカットオフポイントが0.20であることを示しました。

感度および特異度は83%および24%でした。

調整済み多変量回帰モデルでは、マグネシウムとカルシウムの比率≤0.20COVID-19による死亡退院率のオッズ比は全対象内では6.93(95%CI 1.6-29.1)、男性のみでは4.93(95%CI 1.4–19.1, p = 0.003) 、女性のみでは3.93 (95%CI 1.6-9.3)という結果が示唆されました。

結論:今回の我々の研究結果から、マグネシウム対カルシウム比≤0.20が重度のCOVID-19患者の死亡率と強く関連していることを示しています。

 

 

この研究トピックの詳細やマグネシウムの代謝などについてさらにお知りになりたい方は、次の記事を参照してください。

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著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。