発作性上室性頻拍を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

「不整脈」とは心臓の脈拍が正常とは異なるタイミングで起きるようになった状態を意味します。

不整脈の種類や症状は千差万別であり、不整脈の中には、緊急性はなく放置しても問題のないタイプがある一方で、命に直結する不整脈も存在します。

発作性上室性頻拍とは、不整脈の中でも発作的に脈が速くなる頻脈性不整脈のひとつと認識されています。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

一般的に、マグネシウムを豊富に含む食材は大豆や豆腐などの豆類のほかに海藻類などが挙げられます1)。

一方では、近年において効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、発作性上室性頻拍を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】発作性上室性頻拍になる原因とは?

一般的に、心臓には電気信号が通る道が網の目のように張りめぐらされており、特定のところで発生した電気信号の興奮が心臓全体に伝わることでその領域の心筋が収縮するように構成されています。

この電気信号の通電回路が心臓の中を一周できるようなルートを生まれながらに有しており、この状態から誰にも起こり得る期外収縮という不整脈が偶然にタイミング良く重なると発作性上室性頻拍という不整脈が発症すると考えられています。

発作性上室性頻拍とは、突然脈拍が速くなり、しばらく続いたあとに突然止まる不整脈のことを意味しており、この不整脈は一般的にリエントリー(回帰興奮とも言う)と呼ばれる電気の流れによって引き起こされます。

基本的には、心臓は洞結節と呼ばれる場所から規則正しく心臓のそれぞれの部屋を動かすように電気信号が発生して心臓全体に伝わりますが、仮に余分な電気経路が形成されると、そこを伝って心臓が早く動く結果として脈が早くなるのです。

発作性上室性頻拍では、心臓に余分な電気経路が生じる、あるいは生まれつき必要以上の電動経路が存在することで引き起こされ、頻拍発作が起こる機序の違いから房室結節回帰性頻拍、WPW症候群、心房頻拍という3つの種類に大別されています。

【第2章】発作性上室性頻拍にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

発作性上室性頻拍では、通常よりも脈が速くなるために動悸症状を感じるのみならず、頻脈に陥るために心臓から全身へと血液を十分に送り出せずにふらつきやめまい症状を呈し、ひどい場合には失神することもあることが知られています。

どのタイプの頻拍にしても脈のリズムが心室まで伝わるまでに必ず房室結節を通ることになりますので、房室結節の伝導を抑える作用を有した主にβ遮断薬とCa拮抗薬と呼ばれる薬剤が治療する上で重要な鍵となってきます。

これらの薬物を普段から内服することで、万が一頻拍発作が出現しても脈が速くなることをある程度予防することが可能となります。

そして、以前の文献では低マグネシウム血症という状態は不整脈発症のリスクファクターであると指摘されています2)。

マグネシウムはカリウムなどと同様に頻脈や血管攣縮を防ぐために大事なミネラルであり、特に木綿豆腐など大豆食品に多く含まれている以外にも、海苔、海藻、貝類などの海産物にも多く含有されています。

必須・主要ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

これらのことからも、発作性上室性頻拍にならないためにも普段から最低限のマグネシウムを摂取することが重要であると考えられ、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると言えますね。

【まとめ(おわりに)】

発作性上室頻拍という不整脈は、心臓を速いペースで繰り返して刺激する期外収縮という現象によって誘発されていくつかの異常原因が重ねって引き起こされます。

この不整脈による症状としては、患者本人が「何時何分に動悸が始まった」という具合に突然始まって急激に止まる動悸として明確に自覚されることが知られており、頻拍発作が出現していない際にはまったく正常で症状がありません。

これらの頻拍発作をあらかじめ予防するためには、抗不整脈薬などの薬物治療を実践する、あるいは頻拍が関わる組織を焼灼して不整脈発作を根治させる治療法である高周波カテーテルアブレーションを施行することが方法として挙げられます。

ただし、いずれの治療にしても不整脈治療は専門的な知識を必要とするケースが多く、仮に発作性上室性頻拍の兆候が疑われた際には、循環器内科などの専門医療機関を受診されることをお勧めします。

そのような背景がある中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょう。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって発作性上室性頻拍を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 山路力也:熱中症予防に効果的な3つの栄養素と3つの料理とは?.

DOI https://news.yahoo.co.jp/byline/ymjrky/20170723-00073620

2)高橋 伸二:周術期によく遭遇する不整脈と抗不整脈薬の使い方 (3)頻脈  ①narrow QRSの頻脈. 日本臨床麻酔学会誌. 2012 32 4 .p590-596.

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.32.590

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。