【はじめに】
十二指腸癌とは胃と小腸をつなぐ部分の消化管に位置する十二指腸部にできる悪性腫瘍のことです。
空腸癌や回腸癌と同様に小腸部分に形成される固形腫瘍のひとつとされており、十二指腸の上皮組織から発生する十二指腸腺癌以外に神経内分泌腫瘍、悪性リンパ腫、GIST(消化管間質腫瘍)などが挙げられます。
十二指腸における原発癌は非常に稀であって、疫学的には全消化管癌のうちで0.4%程度の発症率と言われています1)。
そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて十二指腸癌を含む腫瘍性疾患の発症などに関与していることが判明しつつあります。
従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。
そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。
今回は、十二指腸癌にならないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。
【第1章】十二指腸癌になる原因とは?
十二指腸腺癌をはじめとして、小腸腺がんが発生する詳しい原因については、これまで十分な疫学調査が実施されていないために正確な危険因子などを含めて判明していません。
小腸腺癌の原因は不詳であるものの発症のリスク因子としては、クローン病や潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患、ポイツイエガース症候群、あるいはリンチ症候群などを代表とする遺伝性疾患などが周知されています。
一説では、十二指腸癌は良性腫瘍である十二指腸腺腫から進展する症例が多いことや家族性大腸腺腫症のケースでは非常に高い確率で十二指腸腺癌を合併すると考えられています。
【第2章】十二指腸癌にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性
早い時期に発見される十二指腸癌の場合には、自覚症状がほとんどなく無症状で経過することも少なくありません。
ところが、悪性腫瘍が進行して大きな癌病変に拡大すると食事が通りにくくなり、腹痛や腹部膨満感、悪心嘔吐などの消化器症状が出現して、腸閉塞を合併することもあります。
また食事内容物が消化管を通過するときに腫瘍と接触して擦れて出血することで気付かないうちに少しずつ貧血所見が悪化して便潜血反応が陽性に検出されることもあります。
さらに、胆汁が流れ出る十二指腸乳頭部を十二指腸癌が閉塞してしまうと皮膚や眼球が黄色く変化する黄疸所見を認めることも往々にして考えられます。
万が一、十二指腸癌を罹患した場合における治療策は、内視鏡を用いる、あるいは外科的手術を実施してその腫瘍そのものを切除する、あるいは薬物療法を実践するのが主な手段となり、実際にどのような治療を施行するかは病気の進行度を基準にして決定されます。
そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています2)。
人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。
マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。
マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると低免疫状態から十二指腸癌を含む悪性腫瘍罹患のリスクが上昇すると考えられます。
通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。
一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。
生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。
同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。
日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。
こうした観点から、十二指腸癌にならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。
【まとめ(おわりに)】
消化管の一部分である小腸は「十二指腸」、「空腸」、「回腸」の3箇所に分類されており、胃から連続するように存在して最初に位置する小腸部分が十二指腸に該当します。
十二指腸にできる十二指腸癌は胃の内視鏡検査で少し奥まで観察しないと発見しづらいという特徴を有していることが知られています。
通常、十二指腸癌とは「十二指腸がん」、「十二指腸GIST(消化管間質腫瘍)」、「神経内分泌腫瘍」、「平滑筋肉腫」、「神経鞘腫」などの種類が挙げられます。
十二指腸癌そのものが進行すると様々な消化器症状が出現する、貧血所見が悪化する、黄疸所見を認めるなど多彩な臨床症状を呈して身体に負担がかかるため、早期発見・早期治療は当然のことながら本疾患を事前に予防することが重要な視点となります。
そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。
マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。
今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって十二指腸癌を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。
今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。
引用文献
- 吉村 隆宏, 芝原 一繁, 佐々木 正寿, 竹原 朗, 奥出 輝夫, 前田 宜延:診断に苦慮した胃全摘後十二指腸癌の1例. 日本臨床外科学会雑誌. 2020 年 81 巻 10 号 p. 2028-2033.
DOI https://doi.org/10.3919/jjsa.81.2028
2)貝原俊樹ら:低カリウム血症, 低マグネシウム血症により多型性心室頻拍, 心肺停止となった1例.心臓. 2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_50-S1_54.
DOI https://doi.org/10.11281/shinzo.47.S1_50
著者について
■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域
■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。
■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。