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サルコペニアを予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

超高齢化社会に突入している我が国において、加齢による筋肉量の低下状態を指している「サルコペニア」は特に問題となっており、65歳以上の高齢者のなかでも約20%程度の方々がサルコペニアに該当していると指摘されています。

サルコペニアになると、ふとした拍子に転倒して骨折することによって寝たきり状態に陥ってしまうリスクも伴っており、日常生活の質を著しく低下させる危険性があります。

そして、マグネシウムは生体内で様々な反応に関係する必須電解質のひとつであり、生体内ではそのほとんどが骨や筋肉などの組織に存在していると言われています1)。

我が国でも日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少なく、これまでにもマグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そんな中で、近年では多種多様のミネラルを同時に効率よく簡便に補うことができるサプリメントという製品によってマグネシウム成分を摂取する人も数多く存在しています。

今回は、サルコペニアにならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】サルコペニアとは?

サルコペニアとは、高齢に伴って筋肉量が減少していく現象を指しています2)。

誰しも年齢を重ねるごとに筋肉量は低下しますが、サルコペニアは筋肉量が減少して筋力が低下する、あるいは身体機能の低下を呈する状態を指しており、そのレベルが日常生活に多大な支障が生じるほどに影響を受けている状態と言えます。

サルコペニアは、筋肉量が減少していく老化現象と捉えられており、大体25~30歳頃ぐらいから病状の進行が始まって生涯を通じて筋線維数と筋肉の横断面積の減少が進んでいくものと考えられています。

サルコペニアは、筋肉量や握力が低下することで身体の様々な機能が障害されて転倒などのリスクが上昇する要因になります。

サルコペニアは、入院生活など環境的な外的変化が発症契機になることがあり、数日から1週間といった単位で急激にサルコペニアを発症することがありますし、主に加齢が原因で起こる一次性サルコペニア、加齢以外にも原因がある二次性サルコペニアに分類されます。

二次性サルコペニアでは、生活スタイルに関連する栄養不足が原因となることもあれば、悪性腫瘍などを始めとする身体的疾患が罹患契機となることもあります。

サルコペニアは、慢性的な炎症状態、酸化ストレスに関連して筋肉の代謝に関わるステロイドホルモンや成長ホルモン、炎症性サイトカインなどが健康時から変化して、筋肉の分解量が産生量を上回ることから発症すると考えられています。

【第2章】サルコペニアにならないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

サルコペニアでは、筋肉に負荷をかけて筋肉量や機能を改善する効果に優れているレジスタンス運動やウォ―キング、ラジオ体操、テレビを見ながら椅子から立ち上がる運動などを含めてエクササイズを日々の生活に無理なく取り入れることも大切な要素となります。

サルコペニアを事前に予防するためには、栄養バランスの優れた食事と適度な運動を意識的に心がけて日常生活を送ることが重要であり、積極的にトレーニングを実践することがその後の生活の質的な安定に貢献すると考えられます。

サルコペニアは予防が非常に重要な病気であり、常日頃から栄養状態を良好にするためにカルシウムを摂取するだけでなく、マグネシウム、ビタミンDやビタミンK類、リン、適量のたんぱく質を摂取することも必要です。

カルシウムは骨の材料になっていることはよく知られていますが、実際には骨はカルシウム物質だけで構成されているわけではありません。

骨はタンパク質であるコラーゲン成分にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが固着して成長しており、骨密度を高めるためにはタンパク質やマグネシウムなどの主要ミネラルもたくさん摂取する必要があると言えます。

そもそも人間の身体の内部ではマグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

そして、昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法は一般的に普及され多くの人が利用しています。

マグネシウム不足を解消するために、1日で約300mg程度の摂取が到達目標として掲げられていますが、この到達量を食品だけで全てまかなうとなるとかなり大変であることからマグネシウム摂取手段として市販のサプリメントを工夫して利用することが期待されます。

サルコペニアにならないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

サルコペニアは、加齢に伴って筋肉量が減少して筋力が低下し、立ち上がる、歩くなど日常生活における基本的動作のなかでも特に移動に関連する動作が困難に陥る状態を指しています。

サルコペニアは、認知症、骨粗鬆症、糖尿病など、高齢者の健康を左右する病気と密接な関連があることが知られており、日常的に必要な動作に悪影響が生じて介護が必要になる、あるいは転倒して骨折しやすくなったりする危険性が増します。

サルコペニアの予防や治療には、継続的に適度な運動を行って、優れた栄養成分を取り入れることが重要なポイントになります。

日常生活に重大な支障をきたすサルコペニアに罹患しないために数々の予防策をあらかじめ講じることは重要な観点となります。

私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

近年の調査によると約3割の方が健康食品を毎日利用しており、さらに8割程度の方が実際にこれまでにサプリメント製品を利用した経験があるというのです。

カルシウムのみならずマグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分にあったサプリメントを選択して補給するように意識しましょうね。

今一度日々の食事内容を見直しながら、サプリメントもうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってサルコペニアにならないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1) 中村 忠博, 松永 典子, 樋口 則英, 北原 隆志, 佐々木 均:酸化マグネシウム製剤の腎機能低下患者における血清マグネシウム値への影響. 日本腎臓病薬物療法学会誌.2013年2巻1号.p.3-9.

DOI  https://doi.org/10.24595/jjnp.2.1_3

2)厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトHP|サルコペニア

DOI  https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-087.html

 

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。