マグネシウムとビタミンDの併用サプリメントがビタミンDの状態、全身性炎症、および血圧に及ぼす影響:無作為化二重盲検対照試験

The effect of combined magnesium and vitamin D supplementation on vitamin D status, systemic inflammation, and blood pressure: A randomized double-blinded controlled trial

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研究概要

目的:ビタミンDとマグネシウムの乏しい状態は、太りすぎで肥満の人に見られ、それらの状態は心血管疾患のリスクが上昇させることがよくあります。

マグネシウムは、ビタミンDの代謝を助ける補助因子です。

マグネシウムとビタミンDを組み合わせたレジメンの有効性をビタミンD単独群と比較して、血清25-ヒドロキシビタミンD25OHD)濃度の増加、そしてこれらのサプリメントが心臓代謝の結果に及ぼす影響について評価することを研究目的としました。

方法:この12週間の二重盲検無作為化対照試験には、3つの治療群がありました:マグネシウム+ビタミンDMagD; 360mgグリシネートマグネシウム+1000IUビタミンD3×毎日)、ビタミンDのみ(VitD単独群;1000IUビタミンD3×毎日)、およびプラセボです。

合計95人のOwt/Ob参加者が、これら3つの研究群のひとつにランダム化されました。

人体測定、食事摂取量、血清25OHDの濃度、血清副甲状腺ホルモン(PTH)、血清炎症マーカー、および血圧は、ベースラインと12週目に測定されました。

結果:MagD群は血清25OHD濃度の最大の増加を経験しました(6.3±8.36 ng / mL; P <0.05)。 

MagD群でベースラインの収縮期血圧が132mmHgを超えた個人では、収縮期血圧が低下しました(7.5±8.26 mmHg; P <0.05)。

血清PTH濃度および炎症マーカーにおいては統計学的に有意な治療効果は認められませんでした。

結論:組み合わせたMagD治療は、Owt / Ob個人のVitD補給のみと比較して、血清25OHD濃度を高めるのにより効果的である可能性が指摘できます。

この研究トピックの詳細やマグネシウムの代謝などについてさらにお知りになりたい方は、次の記事を参照してください。

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マグネシウム種類

近年では、マグネシウム不足の深刻化が叫ばれており、マグネシウム不足の人が増えています。

特に、生命の基礎ミネラルとも考えられているマグネシウムが不足すると、メタボリックシンドロームになるだけでなく、様々な体調不良、そして偏頭痛、心筋梗塞、高血圧、慢性筋肉痛(こむら返り)などの原因になることが判明しています。

これらの疾患とマグネシウムとの関連性を調べたい人は以下の記事リンクをクリックしてください。

偏頭痛

心筋梗塞

急性心筋梗塞にならないためにマグネシウムを摂取する意義

高血圧

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慢性筋肉痛(こむら返り)

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これらの情報が少しでも参考になれば幸いです。

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。