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臍炎を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

臍が感染してへそから膿が出て、痛みがある病気を臍炎と言います。

臍炎を繰り返す場合、泌尿器科など専門医療機関で尿膜管摘除術を行います。

感染が存在する場合には、抗生剤での治療を行って、万が一感染が重症化する場合などは、小切開による排膿を行って、感染が治まってから根治的な尿膜管摘除術という手術を実施することもあります。

そして、これまで積み重ねられてきた知見から、マグネシウムの欠乏が急性心筋梗塞や脳血管疾患などの生活習慣病に加えて臍炎の発症などに関与していることが判明しつつあります。

また、臍炎を引き起こす原因となり得る細菌やウイルスなどの病原体による感染予防の観点から免疫機構を含む生体の微妙な恒常性を維持するために、マグネシウムは広範囲にわたって深く機能していると言われています。

今回は、臍炎を発症しないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】臍炎とは?

臍炎とは、へそが感染して膿が出る、あるいは同部に痛みが出現する病気です。

新生児、あるいは乳児期の臍部疾患として、臍炎、臍周囲炎、臍肉芽腫は日常診療でよく遭遇する疾患であると考えられています1)。

臍炎を繰り返す場合、原因として尿膜管遺残症が疑われます。

臍炎の場合には、まずは抗生剤を服用して感染症の治療を行いますが、臍炎が重症化して膿が溜まった状態を臍下膿瘍と呼び、臍下膿瘍の場合は、臍部を切開して排膿する処置が必要になることもあります。

場合によっては一時的に管(ドレナージチューブ)を留置することがあります。

適切な治療を行っても症状改善に時間がかかることがありますし、何回も炎症を繰り返すとその部分が瘢痕を形成して、へその穴を閉鎖することもあります。

心配であれば、皮膚科や形成外科など専門医療機関を受診する必要があります。

【第2章】臍炎を改善させるためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

おへその中が赤い場合には、へその中で細菌感染が起きて皮膚に炎症をきたして臍炎を発症している可能性が考えられます。

おへそのかゆみが強い、あるいはおへその中が赤い場合には、セルフケアの対処方法として入浴時におへそを清潔にしてから抗菌薬入りの外用薬などを塗布して、おへそに摩擦や刺激が起きないようにガーゼなどで患部を保護するように心がけましょう。

万が一、清潔にしていてもおへそのかゆみが強かったり赤みが出ていたりする場合は、早急に皮膚科などを受診して相談しましょう。

そして、マグネシウムは日々の生活において例えば飲酒時などにも消費されますし、食事から得られる糖質成分をエネルギーとして燃焼させるときにも大量に使用されることが知られています。

従来から本邦では日常生活内で積極的に意識してマグネシウムを摂取している方は比較的少なく、マグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そういった背景を受けて、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

2012年に米国のケース・ウェスタン・リザーブ大学、南フロリダ大学、カリフォルニア大学らの合同研究者らによって、マグネシウムが炎症性サイトカイン産生を減少させる自然免疫調節機序を担っている可能性に関する報告がされました2)。

そして、マグネシウム自体は血液中に約1%程度しか存在していないものの、これまでの数々の研究によって重要な生体因子のひとつであると言われています。

人間の身体の内部では、マグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

マグネシウムは、ミネラル成分のひとつであり、体内で多くの酵素の働きを助けていると同時に、実際にエネルギー産生機構に深く関与しております。

マグネシウムは、普段摂取している栄養素の合成や分解に携わる工程以外にも遺伝情報の発現、そして免疫機能の維持などにも寄与していますから、マグネシウムが生体内で欠乏すると低免疫状態から臍炎の発症リスクが上昇すると考えられます。

通常では、マグネシウムは主に植物性・動物性食物、そして飲料に広く含まれているとされており、ホウレンソウのような緑色の葉野菜、マメ科植物、ナッツ類なども優れたマグネシウム成分の供給源となり得ます。

一方で、最近では健康志向が高まる中で、自分の食生活に不安を抱く人や健康増進を深く求める方々がいわゆる健康食品の一つであるサプリメントに期待をかけて、日常的に摂取されています。

生体の微妙な恒常性の維持をしている観点から、マグネシウムという物質は広範囲にわたって我々の身体において深く機能しているがゆえに昨今でもサプリメントなどの健康食品類が注目されているのです。

同様に、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

こうした観点から、臍炎の症状を改善させるためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

臍炎は、臍が赤く腫れて痛い、臍がジュクジュクする、臍から膿成分がでて臭い、下腹部にしこりを触れるといった症状が認められ、炎症の範囲が尿膜管遺残部まで広がってくると下腹部全体が痛くなる、あるいは発熱や食欲低下、嘔吐などを伴ってきます。

私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」です。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけることが重要な観点となります。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって臍炎を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

【引用文献】

1) 亀岡 一裕, 堀内 淳, 桑原 淳, 松野 裕介, 杉下 博基, 菊池 聡, 山本 祐司, 森本 真光, 佐藤 公一, 児島 洋, 渡部 祐司ら:臍部浸出液のアミラーゼ測定が診断に有用であった異所性臍組織による難治性膀周囲炎の1例(腹部,ポスターセッション,第48回日本小児外科学会学術集会). 日本小児外科学会雑誌. 2011 年 47 巻 4 号 p. 677-

DOI https://doi.org/10.11164/jjsps.47.4_677_1

2)Sugimoto J, Romani AM, Valentin-Torres AM, Luciano AA, Ramirez Kitchen CM, Funderburg N, Mesiano S, Bernstein HB. Magnesium decreases inflammatory cytokine production: a novel innate immunomodulatory mechanism. Journal of Immunology 188:6338-46, 2012.

DOI http://www.jimmunol.org/content/188/12/6338

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。