まだ間に合う!?心室細動を予防するためにやっておくべきこと

【はじめに】

一般的に頻脈性不整脈では心臓内に複雑で電気的に異常な興奮波が発生することが知られており、特に「心室細動」と呼ばれる不整脈では心臓突然死につながる致死性疾患であると認識されています1)。

この心室細動という不整脈では、1分間におよそ200300回以上の頻度で不規則に心室が細かく震える状態を指しており、この状態に陥ると心臓が正常に機能できずに全身に血液を循環させることが不可能になってしまいます。

心室細動が起こると全身への血液供給が困難となるためにいわゆる心停止と呼ばれる状態となってしまい、その後自然と呼吸が停止します。

全身に酸素や栄養を運搬する役割を有している血流がないために、心臓以外にも脳や腎臓、肝臓などの多臓器に重大な障害を与えることになりますので、可能な限り迅速に治療を行わなければ短時間の内に危篤な状態になります。

そして、マグネシウム欠乏症が進行して悪化すると、致死的な心室細動、ならびに頻脈性不整脈や冠動脈攣縮などを生じさせる可能性があると指摘されています。

マグネシウムは昔ながらの日本食から豊富に摂取できると知られていますが、近年では効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、心室細動という致死的不整脈にならないために普段からマグネシウム製品を取り入れる重要性などについて説明します。

【第1章】心室細動になる原因とは?

心室細動を起こす原因の代表例としては、急性心筋梗塞や心筋症を挙げることができます。

例えば、心筋梗塞という病気は心臓に対しての血液供給機能を担っている冠動脈と呼ばれる血管が狭窄あるいは閉塞することで心臓心筋において十分な酸素供給が困難になる結果、心機能が著しく低下して心室細動を発症することに繋がります。

肥大型心筋症や拡張型心筋症などの心室細動を引き起こしうる基礎疾患を検索するために心臓超音波検査を施行することで心臓領域における構造的な異常所見を評価することができると伝えられています。

また、QT延長症候群やBrugada症候群と呼ばれる不整脈疾患群も心室細動を引き起こす原因として有名です。

これらの疾患は、一見して心臓そのものに異常を指摘できないのですが、心臓の電気的泳動を制御しているタンパク質レベルに先天的な生まれ持っての異常所見があると言われており、突然死を発症した家族や親戚がいるかどうかの家族歴を確認することが重要です。

心臓の電気活動の異常で引き起こされるQT延長症候群やBrugada症候群などにおいては無症状の時に心電図検査で病気のサインを疑う特徴的な所見を認めることがあり、学校や職場での健康診断で心電図異常として指摘を受けることがあることも覚えておきましょう。

【第2章】心室細動にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

万が一にも心室細動を発症した場合には、数分のうちにあっという間に死に至ることのある危険な疾患ですので極力迅速かつ確実な対応策が必要であり、具体的には仮に目の前で突然倒れた方と遭遇した際には、救急車を呼び、胸骨圧迫処置を実践する必要があります。

最近では、倒れた人の近傍にいる人なら医療従事者ではなくても誰もが電気ショックをかけて電気的な除細動をすることができる自動体外式除細動器が普及しつつあります。

この除細動器を緊急的に使用することで心室細動を解除することができて、現実的に一般人がこの器械を駆使して傷病者を救命した例も報道されています。

また、心室細動を発症したことがある、あるいは再発症する危険性が高いと考えられる患者様のケースでは、小型の植込み型除細動器(通称:Implantable Cardioverter Defibrillator)を胸に埋め込む治療が実施されることも散見されます。

そして、ここ最近になって「アンチエイジングミネラル」としてマグネシウムは注目されており、マグネシウムの摂取不足が冠攣縮性狭心症のみならず心室細動などの致死的不整脈を発症させる要因のひとつとして関連していることが少しずつ判明してきております。

また、過去の文献では低マグネシウム血症という状態は不整脈発症のリスクファクターであるとも言われています2)。

アオノリ、昆布、ヒジキなどの海藻類、大豆、納豆などの豆類、しらす干し、干しエビ、アサリなどの魚介類、アーモンドなどの種実類などにマグネシウムは多く含まれています。

原則として、マグネシウムなどのミネラルそのものは基本的には体内で十分な量を作ることができませんから、食品などから摂取する必要があります。

一方で、食事などで十分な量を取れない場合には市販で販売されて容易に手に入るサプリメントを活用する方法もあります。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

総合的に考慮すると、心室細動を予防して致死的不整脈を回避するためには、普段から意識して食べ物やサプリメント、あるいは経皮吸収型クリーム製品などからマグネシウム成分を摂取する必要性があると言えるでしょう。

【まとめ(おわりに)】

心室細動という致死的不整脈は、心臓が原因で突然死する病気のなかでは比較的頻度が多い疾患として周知されています。

心室細動をいったん発症すると、全身のあらゆる重大な臓器への血液供給が急激に停止することになります。

もちろん、脳に供給されるべき血液も遮断されてしまうため、心室細動が出現してから数秒単位で脳血流が低下して意識消失した後、自動体外式除細動器や胸骨圧迫など適切な治療を実施されなければ死亡に至ります

仮に、迅速な治療によって命が救えた場合でも脳に不可逆的な障害が生じてしまえば、一生涯にかけて麻痺症状が後遺症として残存して寝たきり生活を余儀なくされることもありますので、この心室細動という疾患にならないために予防策を講じることが重要な観点です。

そして、我々の体内ではミネラル成分が様々な身体機能を正常に保つために多彩な役割を担っていますが、中でも近年において心室細動などの不整脈を予防する対策として重要な位置づけと考えられているのが「マグネシウム」です。

もし周りに心室細動などの致死的不整脈に関して心配事を抱えている人がいたら、十分にバランスの取れた食べ物を毎日の中で規則正しく取り入れることを推奨し、特にマグネシウムを中心としたミネラル成分の栄養素を前向きに摂取するように教えてあげて下さい。

そして、日々の食事内容やサプリメント栄養、経皮吸収型クリームなどを上手に活用してマグネシウムの摂取方法を工夫することで心室細動にならないように実り多い有意義な生活を送りましょうね。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 富井 直輝, 瀬野 , 山崎 正俊, 佐久間 一郎:最適な細動焼灼戦略の獲得に向けた深層強化学習の試み. 生体医工学, 2021 Annual59 Abstract p. 147.

DOI https://doi.org/10.11239/jsmbe.Annual59.147

  1. 高橋 伸二:周術期によく遭遇する不整脈と抗不整脈薬の使い方 (3)頻脈  ①narrow QRSの頻脈. 日本臨床麻酔学会誌. 2012 32 4 .p590-596.

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.32.590

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。