へバーデン結節を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

へバーデン結節とは、手指部における第1関節に位置するDIP関節が変形して曲がってしまういまだ原因不詳の疾患とされています。

病名に関しては、本疾患の報告をしたヘバーデン博士の名にちなんでヘバーデン結節と呼称されており、へバーデン結節は、関節組織の加齢による変化を基盤として発症する変形性関節症においても手指部に認められる病変です1)。

典型的な症状としては、手指の中でも母指(親指)、あるいは示指(人差し指)から小指にかけて第1関節が赤く腫れあがり、屈曲して疼痛症状を合併することもあります。

へバーデン結節では、時には安静時にも痛み症状があるゆえに強く手を握ることが困難になりますし、指のこわばりを感じて十分に手指を動かせなかったりもするうえに、第1関節のうしろ側にガングリオンと呼ばれる水ぶくれのような所見を認めることもあります。

そして、これまでの数々の研究においてマグネシウムというミネラル成分の摂取量が減少することで筋肉の病気を含めて様々な疾患に陥りやすいと考えられるようになってきましたが、我が国では日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少ないようです。

一方では、近年において効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、へバーデン結節を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】へバーデン結節を引き起こす原因とは?

へバーデン結節は、第1関節のうしろ(手背)側の中央付近に2つのコブのような結節所見を認めるのが特徴的と言われており、現在ではこの指のふくらみは年齢に伴う変形性関節症であると判明しています。

これまでの医学的研究でもいまだに明確な原因は不明でありますが、普段から手や手指を頻繁に使用する方に罹患しやすい傾向があると伝えられています。

へバーデン結節は疫学的に40歳代以降の中高年齢層の女性に多く発症することから、本疾患の背景には女性ホルモンの変調、ストレス要素が多く振りかかる外的環境、およびストレスを過度に受けやすい体質や性格なども関与している可能性が検討されています。

過去の調査では確固たる遺伝性要因の影響は証明されておりませんが、傾向的に母娘間、あるいは姉妹間で高率に発症する頻度が認められています。

したがって、例えば自分の母親や祖母の家系がヘバーデン結節に発症した経験を有する人の場合には、普段から指先や手の部分に過剰な負担をかけないように認識しておくとよろしいかと思います。

【第2章】へバーデン結節に罹患しないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

へバーデン結節を診断する際には、診察上の視診や触診などの理学的所見を基本としてエックス線による画像検査が実施されます。

1関節の腫れや熱感、変形、運動障害、疼痛症状の有無などを診察によって確認して、レントゲン検査で関節間の隙間が狭い、又は骨棘と呼ばれる骨のとげが突出しているなど変形性関節症所見を認める際には、典型的な「へバーデン結節」と診断されることになります。

へバーデン結節における治療策として、普段から指先に過度な負担が生じることを避ける、指の腫れや熱感があるときには患部を積極的に冷却する、軽くマッサージを実践する、あるいは装具などにより関節部の安静を保つことで痛み症状を軽快させることが期待されます。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

マグネシウムが不足すると、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームを含めた生活習慣病にととまらず、肩こりや足のこむら返りなどと同様に膝骨壊死症も含めた筋骨格系の組織関連障害として様々な症状を引き起こすと考えられます。

特に、マグネシウムというミネラル成分はカルシウムの作用を調整制御して全身の筋肉を収縮および弛緩させる役割を果たしています。

必須・主要ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

マグネシウムは、果物や野菜、そして経口サプリメントを組み合わせた食事成分として体内に摂取され、特に経口マグネシウムサプリメントに関しては成人1日あたりで約350 mgの摂取量以下であれば比較的安全域であると言われています2)。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

へバーデン結節に罹患しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があるでしょう。

【まとめ(おわりに)】

いわゆる「へバーデン結節」と呼ばれる病気では、親指や人差し指から小指にかけて、第1関節が赤く腫れあがり、変形して曲がってしまう症状を呈します。

また、第1関節の手のうしろ側(背側)に関節を挟んでふたつのコブ(結節性病変)が形成されるのが特徴の一つとされています。

へバーデン結節は、いまだ原因不明の疾患であり中高年齢の女性に比較的頻度が多く認められる病気とされており、手指部の症状のために日常生活に支障をきたして痛み症状がひどくなって心配して医療機関を訪れる患者さんが多いのが実情です。

へバーデン結節は、多少の個人差はありますが概ね数か月から年単位で痛みの症状そのものは落ち着いていきますので、手術の必要性に迫られる、あるいは何が何でも手術を希望されるという患者さんはそれ程多くはありません。

それでも、保存的な治療で症状が改善しない場合、または手指部の変形がひどくなり日常生活に機能的に支障をきたすケースでは、手術療法を検討することになります。

指の痛み症状をいつも我慢しておられる人々も大勢おられるようですが、心配であれば一度整形外科などのクリニックや病院を受診してぜひ相談してみてください。

そして、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょうね。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによってへバーデン結節を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

1)中村 洋:内科医が知っておきたい高齢者の整形外科疾患. 日本内科学会雑誌. 2017 106 10 p. 2161-2169.

DOI https://doi.org/10.2169/naika.106.2161

  1. Guerrera MP, Volpe SL, Mao JJ. Therapeutic uses of magnesium. American Family Physician 80:157-162, 2009.

DOI http://www.aafp.org/afp/2009/0715/p157.html

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。