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肋骨骨折を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

肋骨というのは、左右12対から構造される骨形成群のことであり、背中の胸椎から前胸部の胸骨を含めて胸腔を形成しています。

肋骨骨折になると、骨折部位に痛みや皮下出血、腫れなどのサインが認められて、ひどいケースでは胸腹部の臓器の一部や大部分が同時に重大な損傷を受けることで重篤な症状を引き起こすこともありえます。

そして、マグネシウムは生体内で様々な反応に関係する必須電解質のひとつであり、生体内ではそのほとんどが骨や筋肉などの組織に存在していると言われています1)

我が国でも日常生活内で前向きにマグネシウムを摂取している方は少なく、これまでにもマグネシウムの摂取量が減少することで様々な病気に陥りやすいことが問題視されてきました。

そんな中で、近年では多種多様のミネラルを同時に効率よく簡便に補うことができるサプリメントという製品によってマグネシウム成分を摂取する人も数多く存在しています。

今回は、肋骨を骨折しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性について説明します。

【第1章】肋骨骨折する原因とは?

肋骨によって胸腔の中に存在する心臓や肺という主要臓器のみならず、腹腔内に位置している肝臓や脾臓、あるいは腎臓の一部が保護されています。

そのような重要な役割を果たしている肋骨を骨折する原因としては、交通事故や高所からの転落および転倒、または激しいコンタクトスポーツなどにより強度に肋骨自体に外力が加わることと考えられています。

それら以外にも、肋骨骨折は肋骨に軽度の外力が加わるだけでも起こることがあります。

例えば、気管支炎や肺炎などを罹患することによって咳嗽症状が繰り返されて、その咳行為が物理的な刺激となって骨粗鬆症など骨密度が脆弱である場合などでは肋骨骨折が生じることが考えられます。

また、子供が不意に突如として胸に飛び込んでくる、あるいは胸を机の角に意図せずにぶつけてしまうなどの状況でも肋骨が折れて骨折してしまう可能性が挙げられます。

【第2章】肋骨骨折しないためにマグネシウムサプリメントを摂取する重要性

外傷後の肋骨骨折は骨折部位が多ければ多いほど胸腔内の臓器損傷や患部痛が顕著に出現して、咳嗽や深呼吸をすることが困難になり通常疾患よりも低換気や無気肺、肺炎などの二次性合併症が多く認められやすいと考えられています2)。

また、肋骨骨折を患った場合には、骨折した肋骨の本数や臓器損傷の有無などの要素によって治療方針が異なることが一般的です。

主な治療策としては、軽度の場合には鎮痛薬で痛みを緩和する、或いはバストバンドと呼ばれる固定具によって肋骨を外固定しますし、重症で臓器損傷などが認められる際には侵襲的な外科的治療も検討されます。

肋骨骨折では、患者さん自身が大したことはないと思っていてもまれに重篤な経過をたどることもあるため、肋骨骨折が疑われる場合には速やかに医療機関を受診して、適切に病変を評価してもらうことが重要な視点となります。

肋骨骨折を含めて、全般的に骨折を助長させるリスク因子とされている骨粗鬆症という疾患は予防が非常に重要な病気であり、常日頃からカルシウムを摂取するだけでなく、マグネシウム、ビタミンDやビタミンK類、リン、適量のたんぱく質を摂取することも必要です。

カルシウムは骨の材料になっていることはよく知られていますが、実際には骨はカルシウム物質だけで構成されているわけではありません。

骨はタンパク質であるコラーゲン成分にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが固着して成長しており、骨密度を高めるためにはタンパク質やマグネシウムなどの主要ミネラルもたくさん摂取する必要があると言えます。

そもそも人間の身体の内部ではマグネシウムという成分は通常では多くの酵素を活性化する重要な役割を担っており、骨代謝を始めとして生命維持に必要な様々な代謝機構に関与しているファクターと言われています。

そして、昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法は一般的に普及され多くの人が利用しています。

マグネシウム不足を解消するために、1日で約300mg程度の摂取が到達目標として掲げられていますが、この到達量を食品だけで全てまかなうとなるとかなり大変であることからマグネシウム摂取手段として市販のサプリメントを工夫して利用することが期待されます。

肋骨を骨折しないためにも最低限のマグネシウムを摂取することが重要であり、その手段としてサプリメントを上手く活用する必要があると考えられます。

【まとめ(おわりに)】

肋骨骨折を引き起こす原因は机やタンスの角に胸部を打撲するなど軽度の外力によるもの、あるいは交通事故や高所からの転落といった多大な外力によるものが考えられます。

また、単純にゴルフのスイングなどの動作で体を捻ることによって発症することもありますし、基礎疾患などによって繰り返される咳行為で肋骨が骨折することもありえます。

肋骨骨折を発症すると、骨折の生じた部位に一致して痛みが生じて、皮下出血や局所の腫れとして認識されることもあり、疼痛症状は自発的な呼吸運動や身体をねじる動作などに関連して増悪する傾向が多いです。

特に大きな外力による受傷形態では複数の肋骨が骨折することが多く、胸腔内に存在している肺や心臓、大血管にまで広範囲に損傷を及ぼすことが多く、損傷を受けた臓器に関連した症状として臓器出血に関連した血圧低下などのより重篤な兆候を認めることがあります。

したがって、日常生活に支障をきたす肋骨骨折にならないために数々の予防策をあらかじめ講じることは重要な観点となります。

そのような中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

近年の調査によると約3割の方が健康食品を毎日利用しており、さらに8割程度の方が実際にこれまでにサプリメント製品を利用した経験があるというのです。

カルシウムのみならずマグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分にあったサプリメントを選択して補給するように意識しましょうね。

今一度日々の食事内容を見直しながら、サプリメントもうまく活用してマグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって肋骨を骨折しないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. 中村 忠博, 松永 典子, 樋口 則英, 北原 隆志, 佐々木 均:酸化マグネシウム製剤の腎機能低下患者における血清マグネシウム値への影響. 日本腎臓病薬物療法学会誌.201321.p.3-9.

DOI  https://doi.org/10.24595/jjnp.2.1_3

  1. 米本 紀子, 小林 俊司, 神移 佳, 森本 正昭, 鶴野 広大:持続前鋸筋膜面ブロックで外傷後多発肋骨骨折の痛みを管理した1症例. 日本ペインクリニック学会誌. 2021 28 9 p. 204-206.

DOI https://doi.org/10.11321/jjspc.21-0035

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。