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心房細動を予防するのに今マグネシウムが注目されている?

【はじめに】

我が国のおよそ2%弱の人が心房細動という不整脈を患っていると推定されており、本疾患の患者さんは加齢に伴って増えることが知られていて、特に80歳以上の男性ではその罹患率はおおむね10%以上と言われています。

不整脈の一種である心房細動は、本来は一定リズムの電気活動で拍動している心房部分が、無秩序に痙攣している状態を呈します。

そのために、正常の規則的な脈リズムではなく、不規則な脈になってしまうことで動悸やめまいなどの自覚症状が出現することも往々にしてあります。

近年では高齢者を中心に、知らないうちに心房細動と呼ばれる不整脈を罹患している方が増えており、この不整脈を患うと心臓の中に血液の塊が出来やすくなります。

そして、マグネシウムは体内に多く含まれているミネラルの一種であり、身体の中で補酵素や活性型物質として概ね300種類以上の酵素の働きを補助する役割を有しています。

一般的に、マグネシウム欠乏症が悪化すると、痺れ、刺痛、筋収縮、筋痙攣、発作痙攣、人格変化、心房細動を含む不整脈、冠状動脈攣縮などを生じる可能性があると指摘されています1)。

一方では、近年において効率よく簡便にマグネシウム成分を補うことができるマグネシウムサプリメントやマグネシウムクリームという製品を日常的に活用する人も数多く存在しています。

今回は、心房細動を起こさないために日常生活においてマグネシウム製品を取り入れる重要性について説明します。

【第1章】心房細動になる原因とは?

心房細動と呼ばれる不整脈は、心房内に流れる電気信号の乱れが原因となって心房が細かく震えるために心臓内の血液をうまく心室などに送り出せなくなる疾患です。

一般的に、心臓は一定のリズムとペースで壁運動をすることで全身に血液を送り出しており、規則正しく心臓の各箇所が収縮運動をするためには、心臓を構成している右心房という部屋にある洞結節と呼ばれる部位から規則正しく電気信号が発信される必要があります。

ところが、本疾患では洞結節以外からも異常な電気信号が発生し、心房内をめぐる電気信号がイレギュラーに乱れることで心房自身が細かく震えるように動いてしまいます。

心房細動は年齢を重ねるごとに罹患しやすい傾向があり、高齢者で多くみられることが知られていますし、それ以外にも心臓弁膜症、心筋症、狭心症などの虚血性心疾患、高血圧、甲状腺機能亢進症などの基礎疾患を有していると引き起こしやすいと伝えられています。

さらに、糖尿病、肥満体形、脂質異常症などを含めたメタボリックシンドローム、慢性腎臓病、飲酒や喫煙歴などの生活習慣も本疾患を引き起こしやすくする要素と言われています。

【第2章】心房細動にならないためにマグネシウム製品を取り入れる重要性

心房細動と呼ばれる不整脈では、心房内に血栓を形成し、その心房内の血栓は血流に乗って全身へ飛ばされる恐れがあるため、脳梗塞の発症リスクも上昇すると考えられています。

心臓の中に出来た血液の塊が時に遊離して、不幸にも脳の動脈の方に流れていってしまうせいで脳の血管が詰まって閉塞してしまうことが原因で起こる脳梗塞のことを特に心原性脳塞栓症と呼んでいます。

このような危険な不整脈と考えられる心房細動がありますと、毎年につき約5%の方に脳梗塞が起こると言われていますので、普段の生活で動悸を自覚するなどの症状が出現した際には、心房細動などの不整脈がないかどうか医療機関で詳しく調べてもらいましょうね。

そして、以前の研究成果では低マグネシウム血症という状態は不整脈発症のリスクファクターであると指摘されています2)。

マグネシウムはカリウムなどと同様に頻脈や血管攣縮を防ぐために大事なミネラルであり、特に木綿豆腐など大豆食品に多く含まれている以外にも、海苔、海藻、貝類などの海産物にも多く含有されています。

必須・主要ミネラルであるマグネシウムは身体に必要不可欠な栄養素なので、毎日の食事やサプリメントなどの栄養機能食品から充分に摂取しても悪い影響を及ぼすことはほとんどありません。

昨今注目を浴びている「サプリメント」は、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品を指しており、最近ではサプリメントを通じてマグネシウムを補給する方法が一般的にも広く普及しています。

また、これまでにオーソモレキュラー医学会はマグネシウム摂取の必要性を度々に渡って強く訴えており、極端な緩下作用を生じることなく適切な用量でマグネシウムを取り入れる方法として経皮マグネシウムを推奨しています。

日本人はマグネシウム不足になりやすく、半数以上の方が理想値には達していないことからも、食事やサプリメント以外の方法で毎日でも使用できる経皮マグネシウムクリーム製品が勧められています。

これらのことからも、心房細動にならないためにも普段から最低限のマグネシウムを摂取することが重要であると考えられ、その手段としてサプリメントや経皮的クリームなどのツールを上手く活用する必要があると言えますね。

【まとめ(おわりに)】

心房細動の状態が長期に渡って継続されると、自然と動悸や息切れなどの症状が悪化して日常生活に支障が出るようになりますし、脳梗塞や全身性塞栓症などを中心としたさらに重篤な合併症を引き起こしてしまう恐れがあります。

心房細動を疑う症状に該当する場合には自分の脈を実際にとってみることで、不整脈を自覚しているタイミングでの脈拍状態が冷静に判断できますし、定期的に脈をとっていると無症状の時でも稀に本疾患を認めることがあり正確な診断に役立つこともあります。

特に心房細動の場合には、無症状のケースでも脳梗塞を合併する危険性が他の不整脈に比べて高いことが懸念されていますので、個々の症例に関して脳梗塞を予防するための抗血栓薬あるいは抗凝固薬の処方適応を検討されることもあります。

いずれの治療にしても不整脈治療は専門的な知識を必要とするケースが多く、仮に心房細動の兆候が疑われた際には、循環器内科などの専門医療機関を受診しましょう。

そのような背景がある中で、私たちのからだの中に確かに存在して色々な生命活動をサポートしてくれているミネラルの中でも、特に現代の人々における心身の健康のために欠かせない要素の代表格が、「マグネシウム」であると言われています。

マグネシウムは人体を構成するミネラルの中でも必要量が最も多く、現代人の食生活では不足しやすい栄養素であるので、自分に適したサプリメントや経皮吸収型クリームなどの製品を選択して補給することを心がけましょう。

今一度日々の食事内容や生活習慣スタイルを見直しながら、マグネシウム成分の摂取方法を工夫することによって心房細動を引き起こさないためにも有意義な生活をみんなで過ごしましょう。

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。

引用文献

  1. Rude RK. Magnesium. In: Coates PM, Betz JM, Blackman MR, Cragg GM, Levine M, Moss J, White JD, eds. Encyclopedia of Dietary Supplements. 2nd ed. New York, NY: Informa Healthcare; 2010:527-37.

DOI https://pdfcoffee.com/encyclopedia-of-dietary-supplements-2nd-editionpdf-5-pdf-free.html

2)高橋 伸二:周術期によく遭遇する不整脈と抗不整脈薬の使い方 (3)頻脈  ①narrow QRSの頻脈. 日本臨床麻酔学会誌. 2012 32 4 .p590-596.

DOI https://doi.org/10.2199/jjsca.32.590

著者について

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■専門分野
救急全般、外科一般、心臓血管外科、総合診療領域

■プロフィール
平成19年に大阪市立大学医学部医学科を卒業後に初期臨床研修を2年間修了後、平成21年より大阪急性期総合医療センターで外科後期臨床研修、平成22年より大阪労災病院で心臓血管外科後期臨床研修、平成24年より国立病院機構大阪医療センターにて心臓血管外科医員として研鑽、平成25年より大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、平成26年より救急病院で日々修練しております。

■メッセージ
私はこれまで消化器外科や心臓血管外科を研鑽して参り、現在は救急医学診療を中心に地域医療に貢献しております。日々の診療のみならず学会発表や論文執筆等の学術活動も積極的に行っております。その他、学校で救命講習会や「チームメディカル:最前線の医療現場から学ぶ」をテーマに講演しました。以前にはテレビ大阪「やさしいニュース」で熱中症の症状と予防法を丁寧に解説しました。大阪マラソンでは、大阪府医師会派遣医師として救護活動を行いました。